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機能性ディスペプシアに効果的なツボ(症状別)

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(症状別)

機能性ディスペプシアは色々な症状で悩む方が多く、自律神経の乱れからくるとぬくもり整体院では考えております(クリニックで各検査を受けた方で原因不明な方)、今回は機能性ディスペプシアで現れる各症状に効果的なツボを紹介いたします

千葉県船橋市ぬくもり整体院の機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図1)

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図1)

  • 気舎(きしゃ):胸やけ
  • 膻中(だんちゅう):げっぷ
  • 巨闕(こけつ):胸やけ・げっぷ
  • 中脘(ちゅうかん):胃もたれ・胃痛
  • 不容(ふよう):胃痛
  • 孔最(こうさい):胃もたれ
  • 内関(ないかん):胃痛・胸やけ

気舎(きしゃ)

気舎は鎖骨の内側にあるくぼみの上部に位置します。喉の下部から胸骨が始まる部分のくぼみから指2本分横方向に位置する場所にあります

膻中(だんちゅう)

膻中は体の前面で両乳頭の中間点に位置しています

巨闕(こけつ)

みぞおちの下に位置しています

中脘(ちゅうかん)

おへそとみぞおちを直線で結んだ線の中点に位置します

不容(ふよう)

みぞおちから指3本分下に移動し、その地点から左右にそれぞれ指3本分の位置にあります

孔最(こうさい)

腕の内側で親指側、肘の関節から手首に向かって指4本分の地点にあります

内関(ないかん)

手と手首の境目にあるシワの中央から、ひじ側へ指3本分の位置にあります

機能性ディスペプシアツボ1

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図2)

  • 胃兪(いゆ):胃もたれ

胃兪(いゆ)

両脇腹を指でさすりながら最も下にある肋骨を見つけます。その左右の肋骨の下端を結んだ線から指2本分上に位置します

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図3)

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図3)

  • 内関(ないかん):胃痛・胸やけ
  • 労宮(ろうきゅう):胃もたれ

内関(ないかん)

手と手首の境目にあるシワの中央から、ひじ側へ指3本分の位置にあります

労宮(ろうきゅう)

手首の内側で小指側にある横ジワの上、わずかにくぼんでいる場所に位置します

 

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図4)

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図4)

  • 梁丘(りょうきゅう):胃もたれ・胃痛
  • 足三里(あしさんり):胃もたれ・胃痛

梁丘(りょうきゅう)

膝の前面、膝蓋骨(膝のお皿)の外側の上端から指3本分上にある場所に位置します

足三里(あしさんり)

膝下の外側で膝のお皿の下から自分の指4本分下に移動した近辺に位置しています(目立って凹んでいる場所です)

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図4)

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図5)

  • 合谷(ごうこく):胃痛

合谷(ごうこく)

親指と人差し指の骨が交差する地点から、わずかに人差し指側に移動した、へこんでいる部分にあります

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図5)

 

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図6)

  • 太衝(たいしょう):げっぷ

太衝(たいしょう)

足の親指と人差し指の骨が交差する地点の前方にある凹んだ場所です。足の親指と人差し指の間に指を差し込んで足の甲方向にスライドさせると、骨と骨が交差するポイントで止まるところに位置しています

「胃もたれ」におすすめのツボ

 

胃もたれに効果的なツボ
  • 胃兪(いゆ)
  • 中脘(ちゅうかん)
  • 孔最(こうさい)
  • 労宮(ろうきゅう)
  • 梁丘(りょうきゅう)
  • 足三里(あしさんり)

「胃が痛む」におすすめのツボ

 

胃痛に効果的なツボ
  • 中脘(ちゅうかん)
  • 不容(ふよう)
  • 内関(ないかん)
  • 合谷(ごうこく)
  • 梁丘(りょうきゅう)
  • 足三里(あしさんり)

「胸やけ」におすすめのツボ

 

胸やけに効果的なツボ
  • 気舎(きしゃ)
  • 内関(ないかん)
  • 巨闕(こけつ)

「げっぷ」におすすめのツボ

 

げっぷに効果的なツボ
  • 巨闕(こけつ)
  • 膻中(だんちゅう)
  • 太衝(たいしょう)

正しいツボの取り方

ツボの取り方

 

心地よいツボの押し方とタイミング

ツボを刺激する際は「痛気持ちいい」と感じる程度が最適です。大切なのは指の腹を使い、爪を立てずに優しく押すこと。軽く押しては離す、この動作を5回程度繰り返しましょう。一度に押す時間は3~5秒が目安になります

ツボ押しを行う適切なタイミング

ツボを押す特定の時間や場所は必要ありません。体が少し痛いと感じた個所を押してみると安心感を得られることがあります。

ツボ押しの際の注意点

力を入れすぎたり押す回数を多くしすぎたりすると、体が敏感に反応し不快感を覚える場合があります。心地よいと感じる範囲で終えることが重要です

緊急時の対処法

突然食後に胃が痛くなったとき痛みを和らげる方法を事前に知っておくと不安が減少します

胃の不快感を軽減する一つの手段は、まずリラックスして腹筋を緩めることです。横になって深く呼吸し息を吐き出すことでリラックスすることが推奨されます。さらに膝を曲げることで腹部への圧力が減るため膝の裏をクッションで支えることが効果的です。

胃の周りを温める方法としては、手を当てる(手当)又はカイロの使用が効果的であると言えます。腹部を温めることで痛みが緩和されることが期待できます

機能性ディスペプシアと各ツボの説明

今回取り上げたツボと機能性ディスペプシアの症状・ツボの説明を致します

気舎(きしゃ)と機能性ディスペプシア

気舎
【正経十二経脈】 足の陽明胃経
【WHO表記・読み方】 ST11・気舎(きしゃ)
【取穴】 小鎖骨上窩中央
【筋肉】 広頚筋・胸鎖乳突筋
【血管】 総頚動脈
【神経】 運動神経:顔面神経・副神経・頚神経叢筋枝
知覚神経:鎖骨上神経
【効能・効果】 胸郭出口症候群・喘息・甲状腺腫

気舎(きしゃ):胸やけ

膻中(だんちゅう)と機能性ディスペプシア

膻中
【奇経】 任脈
【WHO表記・読み方】 CV17.膻中(だんちゅう)
【取穴】 胸骨体正中線上・第4肋間
【筋肉】
【血管】 内胸動脈枝
【神経】 知覚神経:肋間神経前皮枝
【効能・効果】 動悸・嘔吐・肋間神経痛

膻中(だんちゅう):げっぷ

巨闕(こけつ)と機能性ディスペプシア

巨闕
【奇経】 任脈
【WHO表記・読み方】 CV14.巨闕(こけつ)
【取穴】 胸骨体下端下2寸
【筋肉】 白線
【血管】 肋間動脈・上腹壁動脈
【神経】 知覚神経:肋間神経前皮枝
【効能・効果】 膨満感・嘔吐

巨闕(こけつ):胸やけ・げっぷ

中脘(ちゅうかん)と機能性ディスペプシア

中脘
【奇経】 任脈
【WHO表記・読み方】 CV12.中脘(ちゅうかん)、太倉(たいそう)
【取穴】 神闕穴上4寸
【筋肉】 白線
【血管】 肋間動脈・上腹壁動脈
【神経】 知覚神経:肋間神経前皮枝
【効能・効果】 嘔吐・膨満感

中脘(ちゅうかん):胃もたれ・胃痛

不容(ふよう)と機能性ディスペプシア

不容
【正経十二経脈】 足の陽明胃経
【WHO表記・読み方】 ST19・不容(ふよう)
【取穴】 第8肋軟骨付着部下際・正中線から外方2寸
【筋肉】 腹直筋
【血管】 肋間動脈・上腹壁動脈
【神経】 運動神経:肋間神経
知覚神経:肋間神経前皮枝
【効能・効果】 嘔吐・膨満感・食欲不振

不容(ふよう):胃痛

孔最(こうさい)と機能性ディスペプシア

孔最
【正経十二経脈】 手の太陰肺経
【WHO表記・読み方】 LU6・孔最(こうさい)
【取穴】 前腕前橈側・太淵穴の上7寸・尺沢穴の下3寸
【筋肉】 腕橈骨筋
【血管】 橈骨動脈
【神経】 運動神経:橈骨神経
知覚神経:外側前腕皮神経
【効能・効果】 喘息・気管支炎・橈骨神経痛

孔最(こうさい):胃もたれ

内関(ないかん)と機能性ディスペプシア

内関
【正経十二経脈】 手の厥陰心包経
【WHO表記・読み方】 PC6・内関(ないかん)
【取穴】 大陵穴から曲沢穴に上2寸
【筋肉】 橈側手根屈筋腱・長掌筋腱
【血管】 前骨間動脈
【神経】 運動神経:正中神経
知覚神経:内側前腕皮神経・正中神経掌枝
【効能・効果】 嘔吐・動悸・寝汗・自律神経失調症・手根管症候群

内関(ないかん):胃痛・胸やけ

労宮(ろうきゅう)と機能性ディスペプシア

労宮
【正経十二経脈】 手の厥陰心包経
【WHO表記・読み方】 PC8・労宮(ろうきゅう)
【取穴】 第3指と第4指を屈曲し手掌部にあたる中間
【筋肉】 浅指屈筋腱・虫様筋
【血管】 総掌側指動脈
【神経】 運動神経:正中神経・尺骨神経
知覚神経:正中神経浅枝
【効能・効果】 正中神経障害・自律神経失調症・手根管症候群

労宮(ろうきゅう):胃もたれ

合谷(ごうこく)と機能性ディスペプシア

合谷
【正経十二経脈】 手の陽明大腸経
【WHO表記・読み方】 LI4・合谷(ごうこく)
【取穴】 第1・第2中手骨底間の陥凹部
【筋肉】 第1背側骨間筋
【血管】 第1背側中手動脈
【神経】 運動神経:尺骨神経
知覚神経:橈骨神経浅枝
【効能・効果】 万能のツボ:頭痛・生理痛・歯痛・肩部緊張・メニエール

合谷(ごうこく):胃痛

梁丘(りょうきゅう)と機能性ディスペプシア

梁丘
【正経十二経脈】 足の陽明胃経
【WHO表記・読み方】 ST34・梁丘(りょうきゅう)
【取穴】 大腿部の前外側・膝蓋骨外上角から髀関穴に上2寸
【筋肉】 外側広筋
【血管】 外側大腿回旋動脈・外側上膝動脈
【神経】 運動神経:大腿神経
知覚神経:外側大腿皮神経・大腿神経前皮枝
【効能・効果】 膝腫脹・オスグッド

梁丘(りょうきゅう):胃もたれ・胃痛

足三里(あしさんり)と機能性ディスペプシア

足三里
【正経十二経脈】 足の陽明胃経
【WHO表記・読み方】 ST36・足三里(あしさんり)
【取穴】 膝を立て脛骨粗面と腓骨頭下際の間
【筋肉】 前脛骨筋
【血管】 前脛骨動脈
【神経】 運動神経:深腓骨神経
知覚神経:外側腓腹皮神経
【効能・効果】 天気痛・片頭痛・坐骨神経痛・膝痛・不妊症

足三里(あしさんり):胃もたれ・胃痛

太衝(たいしょう)と機能性ディスペプシア

太衝
【正経十二経脈】 足の厥陰肝経
【WHO表記・読み方】 LV3・太衝(たいしょう)
【取穴】 足背・第1・第2中足骨底間の陥凹部
【筋肉】 第1背側骨間筋
【血管】 第1背側中足動脈
【神経】 運動神経:外側足底神経
知覚神経:深腓骨神経
【効能・効果】 緊張性頭痛・片頭痛・めまい・のぼせ・生理痛

太衝(たいしょう):げっぷ

予期不安・不安に効果があるツボ(外食前や食事の前に不安がある場面)

鼻から、ゆっくりと深く息を吸い込み(3秒間ツボを押す)、口からできるだけ長く息を吐く(3秒間)ことに意識を集中させてください(自然と複式呼吸となる)

息を吐いている時はツボから手を放してください

予期不安・不安に効果的なツボ
  • 百会(ひゃくえ)
  • 膻中(だんちゅう)
  • 風池(ふうち)
  • 郄門(げきもん)
  • 内関(ないかん)
  • 神門(しんもん)
  • 労宮(ろうきゅう)
  • 合谷(ごうこく)
  • 太衝(たいしょう)
  • 失眠(しつみん)

百会・風池

不安・予期不安ツボ

百会(ひゃくえ)両耳を結んだ線と眉間を通る体の中心線が交差する点、頭のてっぺんに近いが少し前方にあるツボ

百会は頭の頂点に位置する非常に重要なツボの一つとされています。このツボは体内の気の流れを調整し精神的なバランスを保つ役割があると考えられています。特に不安や予期不安といった精神的な不調に対して百会を刺激することは非常に効果的であるとされます。

風池(ふうち)首の後ろで左右の筋に沿って指を置き、指を上に滑らせていきます。髪の生え際に到達した時に左右外側のくぼみで最も深く凹んでいる部分が「風池」と呼ばれるツボになります

不安や予期不安は精神的ストレスが原因で生じることが多く、これが心身の不調和を引き起こし、さまざまな症状を発生させます。風池のツボを刺激することにより体内の気の流れが調整され心身の緊張が和らぎます。風池が交感神経と副交感神経のバランスを調整する助けをすることでリラックス効果を促進し不安感の軽減に繋がると考えられています

 

膻中

機能性ディスペプシアに効果的なツボ(図1)

膻中(だんちゅう)膻中は体の前面で、両乳頭の中間点に位置しています

膻中のツボは心と胸部に密接に関連しており精神的な安定や感情のバランスに大きな影響を与えるとされています。膻中は体の前面、両乳頭の中間に位置し、心臓と肺のエネルギーの交流点と考えられています。膻中は特に情緒的な不調やストレス、不安感、予期不安といった精神的な状態に効果を発揮すると言われております。

不安や予期不安は日常生活のストレスや心理的な圧力から生じることが多く心臓や肺の機能に影響を及ぼし呼吸が浅くなったり、心拍数が増加したりすることがあります。膻中のツボを刺激することにより心臓と肺の機能を調和させ深い呼吸を促すことで精神的なリラクゼーションを促し不安感や緊張感を和らげる効果があるとされています

 

郄門・内関・神門・労宮

予期不安・不安に効果あるツボ

郄門(げきもん)腕の内側で手首とひじのちょうど中間点に位置しています

動悸、息切れ、胸部の不快感、胸痛、喉の痛み、咳の悪化といった症状は特に心肺機能に関わる不調と関連しています。

内関(ないかん)手のひら側の手首にある横ジワの中央から肘の方向に向かって、指3本分(人差し指から薬指までの幅、約2寸)の場所に位置しています

内関(ないかん)は手首の内側、横じわの中心から肘に向かって指三本分の位置にあるツボで東洋医学では精神的な安定や心の平和を促す重要なポイントとされています。特に不安や予期不安、ストレスに関連する心の状態を改善するのに役立つとされ心身のバランスを整える効果があると考えられています

神門(しんもん)小指の延長線上にあって、手首のシワと交わるあたりの少し凹んだ場所に位置します

神門(しんもん)は心経に属するツボの一つで、手首の内側、小指の骨の端の近くに位置しています。精神の調和を保つ重要な役割を担っていると考えられています。特に不安や予期不安、ストレスによる心の動揺といった精神的な問題に対して、神門の刺激が非常に効果的であるとされます

労宮(ろうきゅう)手を軽く握り指を曲げた際に、中指の先端が手のひらに触れる部分です

労宮は手のひらの中央に位置する重要なツボの一つで、東洋医学では特に心身の調和と緊張の解放に関連すると考えられています。このツボは心臓経絡に属しており、心の平穏を保つことに直接的な影響を持つとされています。

合谷

予期不安・不安に効果あるツボ

合谷(ごうこく)親指と人差し指の骨が交わる地点から、わずかに人差し指側に移動した、へこんでいる部分にあります

合谷(ごうこく)のツボは手の甲に位置し、親指と人差し指の骨が合流する部分のすぐ外側にあります。全身の気の流れを調整し内外のバランスを整える重要な役割を持つとされています。特に心理的な不調、例えば不安や予期不安といった状態に対して有効であると考えられています

太衝

不安や予期不安に良いツボ

太衝(たいしょう)足の親指と人差し指の間を上がっていくと、両指の骨が交差する地点に存在しています

不安や予期不安は内心の不安定さや外部環境に対する過敏な反応から生じることが多く、これらの状態は肝気の滞りや乱れを示唆することがあります。太衝を刺激することによって、肝気の流れを改善し、心身の緊張を和らげ、感情を安定させることができるとされています。

 

失眠

 

不安に効果があるツボ

失眠(しつみん)手を軽く握り指を曲げた際に、中指の先端が手のひらに触れる部分です

心身の不調和、特に「心」と「肝」の不和に関連していると見なされます。心は精神活動と睡眠を支配し肝は情緒を調節し、気の流れを保つ役割があります。これらの臓器の不調が、不眠、不安、予期不安の直接的な原因となり得ます