下垂体性無月経

下垂体性無月経とは

重要度
不妊クリニックで見逃される度
(4.0)
不妊関連度
(5.0)
健康診断の結果でわかる度
(4.0)
ホルモン値でわかる度
(4.0)
問診で発覚
(5.0)
東洋医学での対応
(3.0)
セカンドオピニオン活用
(5.0)
  • 不妊クリニックで見逃される度は、不妊専門クリニックでは重要視されていない部分
  • 健康診断の結果Aとは健康のAではなく基準値のAです。(基準値内でも不調の原因が読み取れる場合も
  • ホルモン値でわかる度は、専門のクリニックに行けば注意される、指摘されるレベルを指しています
  • 問診で発覚は、不妊を宣伝している鍼灸・整体院でも初診時の問診で発覚できるレベル
  • 東洋医学での対応とは、生活習慣含め思考や養生で対応できるレベル
  • セカンドオピニオン活用は、不妊専門クリニックで対応しない場合はセカンドオピニオン活用重要視しているクりニックへの転院の勧めレベルです

 

下垂体性無月経と無月経

下垂体性無月経(Pituitary amenorrhea)とは、主に下垂体の異常によって引き起こされる月経の欠如を指します。下垂体は大脳の下部に位置する内分泌器官で、様々なホルモンを分泌する重要な機能を果たしています。この内分泌器官が放つ主要なホルモンには、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)があり、これらは卵巣に働きかけてエストロゲンとプロゲステロンの生成を促進する働きがあります

 

FSHとLHの分泌が不適切だとエストロゲンとプロゲステロンの生成にも影響が出るため月経サイクルが不規則になるまたは完全に停止してしまう可能性が高まります

次に、引き起こす主要な原因について

  • 下垂体腺腫: この病態は良性の下垂体腫瘍が関与している場合があります。この腫瘍によってホルモンの分泌調節が乱れ月経異常が誘発される可能性
  • 下垂体機能不全: 他のホルモン異常、例えばインスリン・コルチゾール・甲状腺ホルモンなどが下垂体に悪影響を及ぼし機能が低下するケース
  • 下垂体の損傷: 頭部への直接的な外傷や手術、放射線治療が下垂体にダメージを与え機能が低下することも考えられます
  • 高プロラクチン血症: 下垂体から過剰にプロラクチンが分泌されると月経が不正常になるまたは停止することがあります
  • シーハン症候群: 妊娠中や出産後に大量出血が起きた際に下垂体が壊死してしまう可能性があります
  • 生活習慣: ストレスや栄養不足も下垂体の機能に悪影響を及ぼすため月経が停止することがあります

診断に際しては血液検査や画像診断(MRIやCTスキャン)が行われます。視野検査が必要なケースもあります。 血液検査においてはFSH、LH、エストロゲン、プロラクチンのレベルが確認され、さらに甲状腺ホルモンやコルチゾールのレベルも測定される場合があります

治療方針は原因によって異なりホルモン補充療法や外科手術、薬物療法が検討されることが一般的で病因が特定できない場合、症状の軽減と生活の質の向上を目指す治療が行われます

詳細な診断と治療は専門の医療機関で行うべきで不妊症のクリニックだけではなく専門の医師との連携によって最適な治療を受けることが優先されるべき事です

 

ひとりごと

ほとんどのクリニックでは初診時にプロラクチンの数値は出しておりますが、まれに40を超えていたり午前中に検査し30ぐらいの方を放置している場合があります。その場合は再度伺うもしくは、重要視し尚且つ、しっつかりと検査をするクリニックに転院を勧める、セカンドオピニオンの紹介をするなども一つの手だと考えております。

 

下垂体腺腫と不妊

下垂体腺腫とは下垂体は脳の下部に位置し大きさは約7-8mmと非常に小さいですが、多くの種類のホルモンを生成・分泌する生理的に極めて重要な組織です。 下垂体組織の一部が腫瘍化した状態を指し一般的に良性が多く他の身体部位に転移するリスクは極めて低いとされています

下垂体腺腫は大きく分けて二種類に分類されます

  • ホルモンを分泌しない下垂体腺腫
  • ホルモンを過剰に分泌する下垂体腺腫

ホルモンを分泌しない下垂体腺腫

この種類の下垂体腺腫はホルモン分泌が起きないため症状が出にくいです。 なお下垂体腺腫は多くの場合、腫瘍が大きくなるまで気づかないケースが珍しくありません。 下垂体の上部には視神経が通っていますので腫瘍によってこれが圧迫されると視野障害が出現することがありますが、不妊で来院の方で視野障害まで起きている方は稀です。 また腫瘍に出血が起こると強烈な頭痛が生じる場合も考えられます。 腫瘍が大きくなり正常な下垂体組織が圧迫されると、ホルモン分泌が低下し男性では性欲減退や勃起不全、女性では月経不順や無月経などが見られ全体として疲れやすい状態になることが多いです

  • ホルモンを過剰に分泌する下垂体腺腫

  • このタイプの腺腫は、特定のホルモン(成長ホルモン、ACTH、プロラクチンなど)の過剰分泌を引き起こす場合が多くホルモン過剰によって独自の症状群が現れます。 成長ホルモンの過剰分泌は巨人症などを引き起こし、ACTHの過剰分泌はクッシング症候群を、プロラクチンの過剰分泌は乳汁分泌や月経異常を引き起こす可能性があります
    診断には一般的には血液検査が行われ、FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)、プロラクチン、そして場合によっては甲状腺ホルモンやコルチゾールなどのホルモンがチェックされます。 さらにMRIやCTスキャンなどの画像診断も行われることが多く腫瘍の位置や大きさ構造を詳しく調べることができます

 

治療方法は、原因や症状に応じて多岐にわたりますが、外科的摘出、放射線治療、薬物療法などが一般的です。 経過観察が選択される場合もあり症状や腫瘍の大きさ位置によって最適な治療法が選ばれます

下垂体機能不全(下垂体機能低下症)と不妊

下垂体ホルモンの不足は多くの身体機能に影響を及ぼし症状は関連するホルモンの種類によって異なります。これは疾患の形態において多様性を見せるため診断には綿密な検査と専門的な知識が求められます

汎下垂体機能低下症とは複数の下垂体ホルモンが同時に不足する状態を指し甲状腺刺激ホルモンや副腎皮質刺激ホルモンが減少する前に成長ホルモン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモンが減少する場合が多い

成長ホルモン欠損症

小児期においては身長が伸び悩む一方で成人では低い活力が目立つことが一般的です

ゴナドトロピン欠損症

男女で症状は異なり女性では月経が停止し不妊となる場合もある。男性では精子の生成が減少し精巣が萎縮することも。小児期には思春期の発育が遅れカルマン症候群という病態に至る場合もあります

甲状腺刺激ホルモン欠損症

甲状腺の機能低下が引き起こされ体重の増加や寒冷耐性の低下、錯乱状態に陥ることがある

副腎皮質刺激ホルモン欠損症

副腎の機能が低下しアジソン病が発症。疲労感、低血圧、低血糖が引き起こされる。これは特に重篤な状態であり命に関わる場合もある

プロラクチン欠乏症

乳汁の分泌が減少しシーハン症候群という合併症も発症の一因となる。男性においてはホルモンの欠乏による明確な症状はまだ十分に解明されていない

視床下部病変と下垂体卒中

視床下部は下垂体ホルモンの制御に重要であり、病変が生じると多様な症状が出現する。下垂体卒中は、ほとんどのケースで下垂体腫瘍を有する人々に発症する。この状態は頭痛や視野の障害、さらには意識障害を引き起こすことがある

高プロラクチン血症と不妊

下垂体前葉から分泌され妊娠と授乳に関わる重要な役割を果たします。通常PRLが過剰に分泌される状態を高プロラクチン血症と称します。

高PRL血症の発症率は一般女性で約0.4%、無月経や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を含む生殖異常を持つ女性では9.0%−17.0%とされています。そのため月経異常や乳汁分泌が見られる場合にはPRL検査が推奨されます

このホルモンの分泌には日内変動があり食事や運動、ストレスなども影響を与えます。そのため可能な限り排卵前の空腹時に検査を行うことが望ましいとされています。高PRLの基準値は検査キットによって異なる場合がありますが一般的には約30ng/mlが基準とされています

症状や体調の変化についても詳細な問診が行われ特に体重の変化や頭痛、皮膚の乾燥状態なども確認されます。また一部の薬物がPRL値に影響を及ぼすことが知られており、詳細に確認されます

無月経と乳汁漏出が見られる女性の約2/3は高PRL血症であるとされているため乳汁分泌の有無も確認する必要があります

ぬくもり鍼灸院・整体院での対策

第一い優先されるのはクリニックでの検査・投薬、問題がなければ潜在性の高プロラクチン血症と言われることが多いので「生活習慣」や「肉体的ストレス」の緩和、体内時計時計の調節をして下垂体に負担を掛けない生活のアドバイス・また自律神経を整えるための施術を行います

ぬくもり鍼灸院・整体院の不妊に対する考え

不妊専門クリニック・セカンドオピニオン(脳神経内科・外科)の治療を優先した上で、卵子の質を下げないように生活の改善(血液成分)と施術で自律神経のコントロールを行いホルモンの安定を図っていきます。東洋医学では「養生」という基本的な考えがあります(西洋医学では恒常性=ホメオスタシス)千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院ではこの東洋医学・西洋医学の基本を大切に行い人間の持つ、本来の力を西洋医学の力を借りて最大限引き出す事を1番に考えております。

養生とは

医療と養生は密接に関連していて特に東洋医学ではこの関係性が強調されます。治療だけでなく生活習慣や生理状態も考慮に入れて全体的な健康を促進するのが養生の目的です

過去には養生が治療に匹敵するかそれ以上の価値を持っていたことから多くの養生法や知識が蓄積されています。東洋医学では病気になる前の状態を整えることを重要視しており非病理的な要素も治療の一環として考慮されます

食事に関する養生法、運動も多く存在し、これらは全体的な健康維持や疾病予防に役立つとされています。

現在では東洋医学としての養生は漢方や針灸を用いた疾病予防と健康維持に焦点を当てられて対処療法的に行われている感が多く感じていますが西洋・近代医学だけでなく伝統医学でも共通の理念とされているのが、東洋医学・医師を目指す学生が入学して1週間以内に学ぶ「養生」・「恒常性=ホメオスタシス」となっております。

卵子の質を下げないとは?

卵子の質でよく使われる言葉、「卵子の質を上げる」これは無理です。ではどうすれば良いのか?単純で「卵子の質を下げない」これが「良い卵子≒DNAの断片化がない卵子」の獲得方法となります。便宜上「卵子の質を上げる」と言っているのであれば意味は上がりますが、これをやると・飲むと「卵子の質が上がります」は無知な治療院の判断基準となります。

10秒も掛からないので「DNAの断片化を起こしにくくすることができるかもしれない」とでも言い「卵子の質をあげる」という間違った認識を正す事で、これから10年・20年先の不妊に悩む方々への正しい知識で妊活をしてもらう為に必要な事だと思います。

卵子の元になる「卵母細胞」が何十年もほぼ老化しない理由が明らかに
リンク元:翻訳機能を使いお読みくださいhttps://www.nature.com/articles/s41586-022-04979-5

このように排卵に向かう半年から1年にかけ「卵子は老化」するのであって、その老化≒DNAの断片化の起きる割合が20代と40代では圧倒的に違うだけなのです。単純に「防御をトコトン」やれば良いこれだけなのです。それだけで40代の妊娠や低AMH群・多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を数多く出せる鍼灸院・整体院の出来上がりです。

「生活リズムが乱れる、すなわち、「生体リズム」が乱れると下記のような病気をもたらすことが遺伝子操作実験から明らかにされています。
生活習慣病になります。高血圧には時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per2、)が関係し、メタボリック症候群には時計遺伝子Clockが関係しています。

  • 糖尿病では、B-mal1、Clock、Per2、が関係しています。
  • コレステロールが高くなることには、肝臓時計と中枢時計の不調和でインスリンが関係するらしいです。
  • 骨が脆くなります。骨は昼間に溶けて夜作りかえられますこの骨のリモデリングにはレプチンと交感神経系と時計遺伝子(B-mal1、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。
  • 早期老化がおこり寿命が短くなります。血管内皮細胞で産生される一酸化窒素(NO)が関係し、このNOと時計遺伝子(B-mal1、Per2、)が関係しています。
  • 癌との関係、時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。このいづれかに異常があると内臓がんが発生しよい。Per1、Per2は発癌頻度をたかめ、Cry1、Cry2は血液がん(悪性リンパ腫)に関係していることなどが見出されました。

以上の現象から体内時計(生体リズム)は細胞分裂のリズム、DNA障害有無の監視修復、生理機能の円滑推進の監視・管理を担っていると考えられます。
乱れた生活リズムを正し、朝日を浴びて、朝食を十分に食べてよく働くことに健康の基礎があるようです
引用元:三豊・観音寺市医師会

これを体内全ての細胞と置き換えられるか変えられないかで意味は変わります。卵子と言うものは女性の細胞で1番大きな細胞という事を認識したうえでどのように影響を与えるのかを考えた方が良いです。

当院の不妊に対しての施術・生活改善のアドバイス

千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院では施術・アドバイスには全て西洋医学的にもエビデンス(根拠)がある「卵子の保護」・「ホルモンのコントロール」を行っております。

当院の体質改善