下垂体腺腫

下垂体腺腫とは

重要度
不妊クリニックで見逃される度
(5.0)
不妊関連度
(5.0)
健康診断の結果でわかる度
(4.0)
ホルモン値でわかる度
(3.0)
問診で発覚
(5.0)
東洋医学での対応
(3.0)
セカンドオピニオン活用
(3.0)
  • 不妊クリニックで見逃される度は、不妊専門クリニックでは重要視されていない部分
  • 健康診断の結果Aとは健康のAではなく基準値のAです。(基準値内でも不調の原因が読み取れる場合も
  • ホルモン値でわかる度は、専門のクリニックに行けば注意される、指摘されるレベルを指しています
  • 問診で発覚は、不妊を宣伝している鍼灸・整体院でも初診時の問診で発覚できるレベル
  • 東洋医学での対応とは、生活習慣含め思考や養生で対応できるレベル
  • セカンドオピニオン活用は、不妊専門クリニックで対応しない場合はセカンドオピニオン活用重要視しているクりニックへの転院の勧めレベルです

下垂体神経内分泌腫瘍(下垂体腺腫)は脳内腫瘍の中でも比較的よく見られる良性の腫瘍です。この腫瘍は脳ドックの際にもしばしば発見される疾患であり、その中で特にホルモン分泌が過剰か否かで機能性と非機能性に分けられます

この疾患は非常に多岐にわたる症状を呈することが一般的で、これは下垂体が多くの種類のホルモンを制御しているためです

  1. 視力の低下(全般的な症状)下垂体腺腫が大きくなると発生しやすく光視野欠損といった視力に関連する問題が見られます。メガネの調整だけでは改善しない場合が多いです
  2. 乳汁分泌(プロラクチノーマ)プロラクチンというホルモンが過剰に分泌されることで乳汁が出るという現象が起こります
  3. 不妊(プロラクチノーマ)過剰なプロラクチン分泌は女性の場合は卵巣の機能を抑制し妊娠の確率を減少させます
  4. 生理不順・生理停止(プロラクチノーマ、アクロメガリー、クッシング病)これもホルモンの異常分泌による影響であり特に女性の月経周期に大きな影響を及ぼします
  5. 体型やサイズの変化(アクロメガリー、クッシング病)アクロメガリーでは成長ホルモンが過剰になり手足が大きくなったり顔の形が変わったりします。クッシング病ではコルチゾールが過剰に分泌され特に体の中央部に脂肪がつきやすくなります
  6. 血圧や血糖値の制御不全(アクロメガリー、クッシング病)内分泌系全体に影響を及ぼし既存の治療で改善しない場合も少なくありません

下垂体腺腫とホルモン

生体内で特定の器官や組織の機能を制御するための情報伝達物質であり身体の健康を維持するために必要不可欠なものであり過剰になったりすると、多くの医学的問題が引き起こされる可能性があるとされています

このようなホルモンの生成と分泌の指令拠点が脳下垂体であり、この器官からは多様なホルモンが生産されています。

脳下垂体から分泌される各種ホルモンは多くの生理機能の制御に密接に関与しており、バランスが崩れると特に婦人科領域での多様な問題が引き起こされる可能性があるといえます。 そのためホルモンの調整と管理は婦人科学においても極めて重要なテーマであり多くの研究が行われています

成長ホルモン(GH)

成長ホルモン(GH)は名前が示す通り主に成長期に身体の成長を促進する作用があります。 その役割は成長期だけに限らず一生涯にわたって続きは筋肉組織や脂肪細胞に作用を及ぼし、基礎代謝からエネルギーの調整まで幅広い代謝活動をコントロールしています

加えて成長ホルモンには心理的な健康にも寄与する効果が認められて心地よい感情や心理的な快活さを促進するとされています。 この多様な働きは身体機能全体を適切に維持する上で極めて重要です

しかし成長ホルモンが過剰に分泌される状況も存在し、その一例が成長ホルモン産生下垂体神経内分泌腫瘍、一般には下垂体腺腫と呼ばれる腫瘍です。 この腫瘍によって成長ホルモンが過剰に分泌されると特定の疾患が引き起こされるリスクが高まります

小児期にこの状態が起こると巨人症という症状が現れます。 この症状では通常よりも格段に高身長になる可能性があります。 一方で思春期以降で過剰な成長ホルモンが分泌されると、先端巨大症(アクロメガリー)が引き起こされることが一般的です。 この症状では手足の先端部が異常に大きくなるといった外見的な変化が起こるほか内分泌系にも多くの影響を及ぼす可能性があります

プロラクチン(PRL)

プロラクチンは特に乳腺の発育や妊娠の継続において重要な役割を果たしています。 このホルモンは妊娠中や授乳期に特にその量が増加し乳腺に作用して乳の生成を促進すると同時に、子宮内膜を安定させることで妊娠の継続をサポートします

しかしプロラクチンが過剰に分泌される場合もあり、その一因としてプロラクチン産生下垂体神経内分泌腫瘍、一般的には下垂体腺腫とも呼ばれるプロラクチノーマがあります。 この病態によってプロラクチンが過剰に分泌されると多くの身体的および心理的な影響をもたらす可能性があります

この状態は月経不順や無月経を引き起こし得ます。 また乳汁が分泌されることも報告されてプロラクチンの分泌が過剰であることが直接影響している可能性が高いです

またプロラクチンが過剰に分泌されると排卵が正常に行われなくなる場合があり妊娠の妨げとなることが知られています

プロラクチンは婦人科領域において多くの生理機能に影響を与える重要なホルモンであり分泌量の異常は様々な症状や疾患の原因となる可能性が高く月経不順や無月経、乳汁分泌などの症状が見られた場合はプロラクチンの分泌異常が疑われるケースもあるので適切な診断と治療が必要となります

副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)

ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)は腎臓の上部に位置する副腎に作用しています。このホルモンの主な役割はコルチゾールと呼ばれるステロイドホルモンの産生を促進することです。 コルチゾールは、体温、血圧、血糖レベル、電解質バランスなど、多くの生理的な機能を調節している非常に重要なホルモンです

ACTHが過剰に分泌される状態もあり、その一因としてACTH産生下垂体神経内分泌腫瘍(通称:下垂体腺腫)があります。 この病態は、Cushing病とも呼ばれ様々な健康問題を引き起こす可能性があります

Cushing病には多くの症状が関連していますが、その中でも高血圧症と糖尿病が非常に一般的です。コルチゾールの過剰な作用によって引き起こされるもので長期的には非常に深刻な健康問題をもたらす可能性があります

また月経不順もこの病態によって引き起こされることがあります。 女性の月経周期は、さまざまなホルモンによって調節されていますがコルチゾールの過剰な分泌がそのバランスを崩す場合があるのです。 このような状態は不妊の原因となる可能性も高いため注意が必要です

ACTHおよびコルチゾールは体内の多くの生理機能を調節する重要なホルモンですが、その分泌が過剰になると多くの健康上の問題を引き起こす可能性が高いです。 高血圧症、糖尿病、月経不順、骨粗鬆症、肥満などの症状が見られた場合は、ACTH産生下垂体神経内分泌腫瘍やCushing病の可能性も考慮に入れ適切な診断と治療が必要とされます

甲状腺刺激ホルモン(TSH)

甲状腺は私たちの体において多くの機能を調節する重要な器官です。 この甲状腺の活動はTSH(甲状腺刺激ホルモン)によって制御されています

TSHは下垂体から分泌されるホルモンであり甲状腺の活動を促進しています。 甲状腺からは、T3とT4と呼ばれる甲状腺ホルモンが産生され体の様々な機能に影響を与えます

しかし下垂体に異常が生じた場合はTSHの分泌が過剰となることがあります。 TSH産生下垂体神経内分泌腫瘍(一般に下垂体腺腫とも呼ばれます)がこの状態を引き起こす一因とされています

この病態によって生じる症状は多岐にわたりますが特に甲状腺ホルモンの過剰分泌が主な問題となります。 結果として動悸、頻脈、振戦(手の振れ)、発汗過多、体重減少、眼球突出などが生じる可能性が高まります

動悸と頻脈は心臓に対する甲状腺ホルモンの作用によって引き起こされる症状です。 これは甲状腺ホルモンが心臓の拍動数を増加させるため心臓が過度に働く結果となるのです

振戦と発汗過多は末梢神経系への甲状腺ホルモンの影響によるもので手の振れは非常に顕著で日常生活にも影響を与える可能性があります

体重減少は基礎代謝が高まることでエネルギー消費が増加するために起こります。 このような状態は長期間にわたって継続すると体調を大きく崩すリスクがあります

眼球突出は甲状腺関連眼症とも関連があり、甲状腺ホルモンの影響を受ける眼窩(目の周りの組織)が膨らむために生じます。 この症状は非常に特徴的で診断において重要な手がかりとなる場合が多いです

その他

性腺刺激ホルモン、抗利尿ホルモン、そしてオキシトシンは異なる生理機能に密接に関与しています

性腺刺激ホルモンは男性と女性の生殖機能に基本的な役割を果たし男性においては精子の形成を促進します。 このホルモンが不足すると男性の精子形成が不完全となり、不妊の原因ともなります

一方、女性においては月経周期の調節に重要な働きをしています。 卵胞の成熟と排卵さらには子宮内膜の厚みを調節することで妊娠の準備を整えています。 適量の性腺刺激ホルモンが分泌されない場合は月経不順や不妊症に繋がる可能性が高くなります

抗利尿ホルモンは腎臓に対して作用を及ぼします。 このホルモンは尿量を制御し身体の水分バランスを維持する役割があります。 抗利尿ホルモンが過剰に分泌されると尿量が減少し過ぎて脱水症状を引き起こすことがあります。 反対に不足すると尿量が過度に増え水分調節が乱れることがあります

オキシトシンは分娩時に重要なホルモンです。 このホルモンは子宮収縮を促進する作用があります。 これによって胎児が母体外へと移動しやすくなります。 さらに乳汁分泌も促進されるため、新生児への授乳がスムーズに行えるようになります

 

ひとりごと

無月経で来院された方でも、初潮の年齢を聞かれた方もいると思いますが、この事を元にして話しております。この神経性無食欲症に関しては不妊専門クリニックでもスルーされることが多い状態なので、まずがしっかりと意識をしてみる事が重要です。

ぬくもり鍼灸院・整体院での対策

下垂体腺腫の可能性があるかもと言われていても専門のクリニック(脳神経外科)への紹介がないケースも多々あります。この症状は不妊症に影響を及ぼすことがあるだけでなく、他の健康問題も引き起こす可能性があります。その場合は不妊のクリニックに通院しながら脳神経外科の専門家の意見を求めることを強くお勧めします。

特に心配する必要はなく脳神経外科での診断が必ずしも悪い結果を意味するわけではありません。全体像を把握するためには専門医の診断が非常に有用です不妊症の治療は続けていけますが問題がないことを確認した上で、生活習慣などで変化したホルモンの乱れなのか?対処しなければいけない問題が起きているのかを的確にしてから挑むのでは結果が大きく変わる事があります

鍼灸や漢方で全てが改善するわけではなく、ショートカットできる所はショートカットするべき問題だと考えております。

ぬくもり鍼灸院・整体院の不妊に対する考え

不妊専門クリニック・セカンドオピニオン(脳神経内科・外科)の治療を優先した上で、卵子の質を下げないように生活の改善(血液成分)と施術で自律神経のコントロールを行いホルモンの安定を図っていきます。東洋医学では「養生」という基本的な考えがあります(西洋医学では恒常性=ホメオスタシス)千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院ではこの東洋医学・西洋医学の基本を大切に行い人間の持つ、本来の力を西洋医学の力を借りて最大限引き出す事を1番に考えております。

養生とは

医療と養生は密接に関連していて特に東洋医学ではこの関係性が強調されます。治療だけでなく生活習慣や生理状態も考慮に入れて全体的な健康を促進するのが養生の目的です

過去には養生が治療に匹敵するかそれ以上の価値を持っていたことから多くの養生法や知識が蓄積されています。東洋医学では病気になる前の状態を整えることを重要視しており非病理的な要素も治療の一環として考慮されます

食事に関する養生法、運動も多く存在し、これらは全体的な健康維持や疾病予防に役立つとされています。

現在では東洋医学としての養生は漢方や針灸を用いた疾病予防と健康維持に焦点を当てられて対処療法的に行われている感が多く感じていますが西洋・近代医学だけでなく伝統医学でも共通の理念とされているのが、東洋医学・医師を目指す学生が入学して1週間以内に学ぶ「養生」・「恒常性=ホメオスタシス」となっております。

卵子の質を下げないとは?

卵子の質でよく使われる言葉、「卵子の質を上げる」これは無理です。ではどうすれば良いのか?単純で「卵子の質を下げない」これが「良い卵子≒DNAの断片化がない卵子」の獲得方法となります。便宜上「卵子の質を上げる」と言っているのであれば意味は上がりますが、これをやると・飲むと「卵子の質が上がります」は無知な治療院の判断基準となります。

10秒も掛からないので「DNAの断片化を起こしにくくすることができるかもしれない」とでも言い「卵子の質をあげる」という間違った認識を正す事で、これから10年・20年先の不妊に悩む方々への正しい知識で妊活をしてもらう為に必要な事だと思います。

卵子の元になる「卵母細胞」が何十年もほぼ老化しない理由が明らかに
リンク元:翻訳機能を使いお読みくださいhttps://www.nature.com/articles/s41586-022-04979-5

このように排卵に向かう半年から1年にかけ「卵子は老化」するのであって、その老化≒DNAの断片化の起きる割合が20代と40代では圧倒的に違うだけなのです。単純に「防御をトコトン」やれば良いこれだけなのです。それだけで40代の妊娠や低AMH群・多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を数多く出せる鍼灸院・整体院の出来上がりです。

「生活リズムが乱れる、すなわち、「生体リズム」が乱れると下記のような病気をもたらすことが遺伝子操作実験から明らかにされています。
生活習慣病になります。高血圧には時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per2、)が関係し、メタボリック症候群には時計遺伝子Clockが関係しています。

  • 糖尿病では、B-mal1、Clock、Per2、が関係しています。
  • コレステロールが高くなることには、肝臓時計と中枢時計の不調和でインスリンが関係するらしいです。
  • 骨が脆くなります。骨は昼間に溶けて夜作りかえられますこの骨のリモデリングにはレプチンと交感神経系と時計遺伝子(B-mal1、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。
  • 早期老化がおこり寿命が短くなります。血管内皮細胞で産生される一酸化窒素(NO)が関係し、このNOと時計遺伝子(B-mal1、Per2、)が関係しています。
  • 癌との関係、時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。このいづれかに異常があると内臓がんが発生しよい。Per1、Per2は発癌頻度をたかめ、Cry1、Cry2は血液がん(悪性リンパ腫)に関係していることなどが見出されました。

以上の現象から体内時計(生体リズム)は細胞分裂のリズム、DNA障害有無の監視修復、生理機能の円滑推進の監視・管理を担っていると考えられます。
乱れた生活リズムを正し、朝日を浴びて、朝食を十分に食べてよく働くことに健康の基礎があるようです
引用元:三豊・観音寺市医師会

これを体内全ての細胞と置き換えられるか変えられないかで意味は変わります。卵子と言うものは女性の細胞で1番大きな細胞という事を認識したうえでどのように影響を与えるのかを考えた方が良いです。

当院の不妊に対しての施術・生活改善のアドバイス

千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院では施術・アドバイスには全て西洋医学的にもエビデンス(根拠)がある「卵子の保護」・「ホルモンのコントロール」を行っております。

当院の体質改善