子宮内膜症

子宮内膜症とは

重要度
不妊クリニックで見逃される度
(3.0)
不妊関連度
(4.0)
健康診断の結果でわかる度
(4.0)
ホルモン値でわかる度
(3.0)
問診で発覚
(3.0)
東洋医学での対応
(3.0)
セカンドオピニオン活用
(4.0)
  • 不妊クリニックで見逃される度は、不妊専門クリニックでは重要視されていない部分
  • 健康診断の結果Aとは健康のAではなく基準値のAです。(基準値内でも不調の原因が読み取れる場合も
  • ホルモン値でわかる度は、専門のクリニックに行けば注意される、指摘されるレベルを指しています
  • 問診で発覚は、不妊を宣伝している鍼灸・整体院でも初診時の問診で発覚できるレベル
  • 東洋医学での対応とは、生活習慣含め思考や養生で対応できるレベル
  • セカンドオピニオン活用は、不妊専門クリニックで対応しない場合はセカンドオピニオン活用重要視しているクりニックへの転院の勧めレベルです

子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)は通常、子宮の内腔を覆っている「子宮内膜」に似た組織が内腔以外の箇所に生じる病態です。具体的には腹膜や卵巣、卵管、さらには腸などにもこの組織が出現します

女性ホルモンの影響を強く受けるため月経周期に応じて組織が増殖し結果として出血が生じることが多いです。しかし出血は子宮内腔から排出されるものと異なり体内に滞留するため、炎症や周囲の組織との癒着を起こします

卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)と呼ばれる状態も子宮内膜症の一形態で卵巣がんを発症するリスクが高まるとされています。このために定期的な診察や検査が不可欠となります

年代としては特に20~40代の女性に多く発症しますが、10代後半からも症状が現れ得る病気であるとされています。また月経を有する女性の約10%がこの病気に罹ると言われています

主要な症状については月経痛が特に強くなることが多いです。痛みの原因となる物質プロスタグランジンが子宮内膜症のある部位からも分泌されるためです。その他にも炎症や組織の癒着が原因で、月経以外の時期にも下腹部の痛み、腰痛、排便時の痛み、性交時の痛みといった症状が出現します

また卵巣チョコレート嚢胞が原因で排卵障害を引き起こしたり卵管の癒着が不妊の要因となる場合もあります

子宮内膜症は基本的に良性の病気ですが症状は月経を重ねる毎に進行する傾向にあるため早期の治療開始が推奨されます。閉経後には女性ホルモンのレベルが低下するため症状が軽減されることが多いです

治療法に関しては薬物療法や手術、ホルモン療法などが主に用いられます。薬物療法では非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や経口避妊薬が頻繁に用いられることがあります。手術は症状が極めて重い場合や嚢胞の除去、病巣の確認が必要な状況で行われます

具体的な治療法や症状については専門の医師と相談することが最も確実な方法とされています
主な症状

  • 生理痛月経時において一般的な生理痛よりも極端に強い腹痛が発生することがあります。この痛みは長時間持続する場合も多、日常生活に支障をきたすことがある
  • 月経不順月経周期が不規則になる場合があり出血の量や周期に異常を感じることが多くあります
  • 不正出血月経周期に関係なく不定期に出血が見られる状態です。これは特に深刻な症状とされ診断が必要とされる
  • 腰痛腰や腹部に痛みが発生し痛みが広がることがあります。この痛みは一般的な腰痛とは異なり特定の時間や動作によって増減する場合もあります
  • 排便障害この疾患によって腸と癒着が生じると排便に障害が発生する可能性があります。これは消化器系にも影響を与える重要な症状であり注意が必要です
  • 性交痛性行為の際に腹部痛や不快感が生じることがあります。症状が現れた場合早めに医療機関での診断が推奨されます

子宮内膜症と無月経(卵胞が見えない)

特に問題はないとされております。

子宮内膜症と排卵障害(育たない・空胞が多い)

  • 子宮内膜症不妊に影響を及ぼす仕組みは多角的であり注目される要素の一つは子宮内膜症の異常な組織が卵巣まで拡がり働きに支障をきたす点にあります
  • この病態が卵巣に与える影響は非常に深刻で正常な排卵に妨害をかける可能性が高いです
  • 卵子がしっかりと成熟させることを妨げられることが一般的です

子宮内膜症と流産・着床不全

  • 子宮内膜症が起因となるチョコレート嚢胞は卵巣に対して有害な影響を与える場合が多々あります
  • チョコレート嚢胞とは老化した血液や組織が集積した特異な嚢胞です。この嚢胞が卵巣に形成されることで卵巣が正しく働くことが困難となります
  • また子宮内膜症によって子宮内膜が通常なら存在しない部位で成長する現象が確認されています。このような状態が続くと受精卵が適切に着床するのを阻害する可能性が高くなります。
このように子宮内膜症とそれに伴うチョコレート嚢胞は卵巣の健全な働きを阻害し受精卵の着床にも障害を引き起こす可能性があります
卵巣の機能が不全になると排卵がうまく行われなくなることから精子と卵子が合体する機会が減少します
その結果、妊娠が難しくなるという問題が顕在化します
受精卵の着床がうまく行かないと仮に妊娠が成立した場合でも胚の発育が不安定になる可能性が高まります

子宮内膜症と鍼灸

子宮内膜症は基本的に子宮内部にしか生じないはずの子宮内膜が不自然に卵巣や子宮の外部にも形成される病態です。この異常な繊維組織は周期的な生理現象によって破壊と出血を繰り返し、腹腔内で炎症や癒着を引き起こします

主に顕著な症状として激しい生理痛があげられ多くの場合、ホルモン療法外科手術でも容易に再発します。これに対して患者さんの中では東洋医学への期待が高まっており「体質改善」を目指す人が増加しています

東洋医学において子宮内膜症は「気血(きけつ)」の流れが不良な体質と捉えられています。気血の滞りは痛みや出血、炎症に深く関与しています

具体的な体質(証)としては以下のようなパターンが一般的です

  • 「血瘀(けつお)」証: 血液や栄養の循環が悪い体質であり卵巣の腫れや「チョコレート嚢胞」と診断された人々に多く見られます。
  • 「気滞(きたい)」証: 精神的な負荷や情緒の不安定性が気の流れを阻害し結果として疾患が進行します。これは免疫応答やホルモンバランスにも関係があるため気の流れを調整します
  • 「血虚(けっきょ)」証: 癒着等の影響で栄養や血液が十分に供給されない状態は痛みや炎症が起きやすい環境です
  • 「寒邪(かんじゃ)」証: 冷え性の体質であり、これが痛みや免疫力の低下、さらには婦人科疾患への影響をもたらします
他にも自律神経や生殖機能に関連する「肝(かん)」や「腎」の機能異常や、体液の循環が不良な「痰飲(たんいん)」の証などが存在します

生活習慣の乱れ過労睡眠不足喫煙環境汚染食品添加物なども気や血の流れを悪化させ体質につながると言われています。子宮内膜症は多角的な要因によって悪化し、それぞれの体質に合わせた食・生活習慣が効果を発揮する場合が多いです

千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院での対策

不妊専門クリニック・セカンドオピニオン(脳神経内科・外科)の治療を優先した上で、卵子の質を下げないように生活の改善(血液成分)と施術で自律神経のコントロールを行いホルモンの安定を図っていきます。東洋医学では「養生」という基本的な考えがあります(西洋医学では恒常性=ホメオスタシス)千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院ではこの東洋医学・西洋医学の基本を大切に行い人間の持つ、本来の力を西洋医学の力を借りて最大限引き出す事を1番に考えております。

養生とは

医療と養生は密接に関連していて特に東洋医学ではこの関係性が強調されます。治療だけでなく生活習慣や生理状態も考慮に入れて全体的な健康を促進するのが養生の目的です

過去には養生が治療に匹敵するかそれ以上の価値を持っていたことから多くの養生法や知識が蓄積されています。東洋医学では病気になる前の状態を整えることを重要視しており非病理的な要素も治療の一環として考慮されます

食事に関する養生法、運動も多く存在し、これらは全体的な健康維持や疾病予防に役立つとされています。

現在では東洋医学としての養生は漢方や針灸を用いた疾病予防と健康維持に焦点を当てられて対処療法的に行われている感が多く感じていますが西洋・近代医学だけでなく伝統医学でも共通の理念とされているのが、東洋医学・医師を目指す学生が入学して1週間以内に学ぶ「養生」・「恒常性=ホメオスタシス」となっております。

鍼灸・整体で卵子の質を下げないとは?

卵子の質でよく使われる言葉、「卵子の質を上げる」これは無理です。ではどうすれば良いのか?単純で「卵子の質を下げない」これが「良い卵子≒DNAの断片化がない卵子」の獲得方法となります。便宜上「卵子の質を上げる」と言っているのであれば意味は上がりますが、これをやると・飲むと「卵子の質が上がります」は無知な治療院の判断基準となります。

10秒も掛からないので「DNAの断片化を起こしにくくすることができるかもしれない」とでも言い「卵子の質をあげる」という間違った認識を正す事で、これから10年・20年先の不妊に悩む方々への正しい知識で妊活をしてもらう為に必要な事だと思います。

卵子の元になる「卵母細胞」が何十年もほぼ老化しない理由が明らかに
リンク元:翻訳機能を使いお読みくださいhttps://www.nature.com/articles/s41586-022-04979-5

このように排卵に向かう半年から1年にかけ「卵子は老化」するのであって、その老化≒DNAの断片化の起きる割合が20代と40代では圧倒的に違うだけなのです。単純に「防御をトコトン」やれば良いこれだけなのです。それだけで40代の妊娠や低AMH群・多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を数多く出せる鍼灸院・整体院の出来上がりです。

「生活リズムが乱れる、すなわち、「生体リズム」が乱れると下記のような病気をもたらすことが遺伝子操作実験から明らかにされています。
生活習慣病になります。高血圧には時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per2、)が関係し、メタボリック症候群には時計遺伝子Clockが関係しています。

  • 糖尿病では、B-mal1、Clock、Per2、が関係しています。
  • コレステロールが高くなることには、肝臓時計と中枢時計の不調和でインスリンが関係するらしいです。
  • 骨が脆くなります。骨は昼間に溶けて夜作りかえられますこの骨のリモデリングにはレプチンと交感神経系と時計遺伝子(B-mal1、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。
  • 早期老化がおこり寿命が短くなります。血管内皮細胞で産生される一酸化窒素(NO)が関係し、このNOと時計遺伝子(B-mal1、Per2、)が関係しています。
  • 癌との関係、時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。このいづれかに異常があると内臓がんが発生しよい。Per1、Per2は発癌頻度をたかめ、Cry1、Cry2は血液がん(悪性リンパ腫)に関係していることなどが見出されました。

以上の現象から体内時計(生体リズム)は細胞分裂のリズム、DNA障害有無の監視修復、生理機能の円滑推進の監視・管理を担っていると考えられます。
乱れた生活リズムを正し、朝日を浴びて、朝食を十分に食べてよく働くことに健康の基礎があるようです
引用元:三豊・観音寺市医師会

これを体内全ての細胞と置き換えられるか変えられないかで意味は変わります。卵子と言うものは女性の細胞で1番大きな細胞という事を認識したうえでどのように影響を与えるのかを考えた方が良いです。

鍼灸院・整体院での不妊に対しての施術・生活改善のアドバイス

千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院では施術・アドバイスには全て西洋医学的にもエビデンス(根拠)がある「卵子の保護」・「ホルモンのコントロール」を行っております。

当院の体質改善