薬剤性無月経

薬剤性無月経とは

重要度
不妊クリニックで見逃される度
(1.0)
不妊関連度
(5.0)
健康診断の結果でわかる度
(1.0)
ホルモン値でわかる度
(5.0)
問診で発覚
(5.0)
東洋医学での対応
(1.0)
セカンドオピニオン活用
(5.0)
  • 不妊クリニックで見逃される度は、不妊専門クリニックでは重要視されていない部分
  • 健康診断の結果Aとは健康のAではなく基準値のAです。(基準値内でも不調の原因が読み取れる場合も
  • ホルモン値でわかる度は、専門のクリニックに行けば注意される、指摘されるレベルを指しています
  • 問診で発覚は、不妊を宣伝している鍼灸・整体院でも初診時の問診で発覚できるレベル
  • 東洋医学での対応とは、生活習慣含め思考や養生で対応できるレベル
  • セカンドオピニオン活用は、不妊専門クリニックで対応しない場合はセカンドオピニオン活用重要視しているクりニックへの転院の勧めレベルです

続発性無月経は月経が3ヶ月以上途絶える状態で認識されます。 この状態に至る原因として薬剤が影響を与える場合があります。 その中で顕著なのは薬剤性高プロラクチン(PRL)血症に起因する視床下部性無月経と抗がん剤などによって誘発される卵巣性無月経です

高PRL血症を引き起こす薬剤の例としてドパミンの作用を抑制する薬(ドパミン拮抗薬)や三環系抗うつ薬などの精神安定薬が数多く含まれます。 これらの薬剤によって誘発される無月経に対する治療戦略としては薬の量を減らす(減薬)か他の薬に変更する(変薬)ことが一般的です。 治療方針は患者の症状や体調により大きく異なるため各担当科と産婦人科が連携して個々のケースに対応することが求められます

また抗がん剤が引き起こす無月経はアルキル化剤といった薬剤によって生じることが報告されています。 このタイプの無月経は薬剤の影響がしばしば不可逆であるため妊孕能(妊娠する能力)の喪失とともにエストロゲンレベルの低下が起こります。 この状態がもたらす短期的な影響と長期的な影響が課題となっています

これらの症状と対策は産婦人科だけでなく、精神科、腫瘍内科といった他の専門医との連携が必要です。 統合的な治療アプローチが患者さんのQOL(生活の質)向上に繋がるであろうと考えられます

無月経を引き起こす可能性がある薬剤

プロラクチンの分泌を増加させる可能性のある薬剤

降圧薬

メチルドパ
レセルピン
ベラパミル

抗精神病薬

ハロペリドール
モリンドン
オランザピン
フェノチアジン系薬剤
ピモジド
リスペリドン

違法薬物またはレクリエーショナルドラッグ

コカイン
幻覚剤

消化器系の病気の治療薬

シメチジン
メトクロプラミド

オピオイド

コデイン
モルヒネ

三環系抗うつ薬

クロミプラミン
デシプラミン

女性ホルモンと男性ホルモンのバランスに影響を与える薬剤

合成アンドロゲン

ダナゾール

抗うつ薬(まれ)

パロキセチン
セレギリン
セルトラリン

参照元:無月経を引き起こす可能性がある薬剤

ひとりごと

薬剤性無月経と聞くと不妊症の方では、誘発剤を使用しすぎた。ピルを使用しすぎたから生理(排卵)が止まったと考える方が多くいる印象があります。

低用量ピルを飲み続けても、それが原因で不妊になることはありません

一般的に低用量ピルの中止から3か月程度で排卵が起こり妊娠が可能な状態になると言われています。
(問題はどうして長期的に低用量・中用量のピルを飲むことになったのか?問題は止めた原因が解決していなかったという事です)

排卵誘発剤を使うと閉経が早まる・卵巣が弱まる

卵誘発剤は、その周期で排卵せずに消費される卵胞も育てているので、たくさん採卵したからといって卵胞が過剰に消費されることにはならず卵子が少なくなるという事はありません
※しかし誘発剤を多量に使用しOHSSなどになり一周期お休みとなり、採卵できなくなったという意味での採卵の回数が減った。排卵の回数が減ってタイミングが取れなかったという事はありますが卵巣の中の原始卵胞の数が減ったという事はありません

ぬくもり鍼灸院・整体院での対策

まずは高血圧・鬱・自律神経失調症に関しては不妊治療に理解あるクリニック、又は薬を変えてもらう事への話、減薬できるように生活習慣の見直しが大切となります。消化器系でしたら皆さま同じですがプロバイオティクスに関しての確認をしていきます。ピルを長期服用して3か月しても排卵しない、卵胞が見えない方などはホルモンや薬に対応できるように受け手側の準備をすることが出来ていない場合が多いので生活習慣(下垂体)・栄養素をしっかりと卵巣まで届くようにする事が大切となります。これに関しては毛細血管が少ないのか、酸素の運搬能力が低いのか、インスリン抵抗性又は高血糖状態で薬の効果が出ていないなど、生活のリズム・家庭環境・趣味から全てを聞き出し改善点を見つけていきます

ぬくもり鍼灸院・整体院の不妊に対する考え

不妊専門クリニック・セカンドオピニオン(脳神経内科・外科)の治療を優先した上で、卵子の質を下げないように生活の改善(血液成分)と施術で自律神経のコントロールを行いホルモンの安定を図っていきます。東洋医学では「養生」という基本的な考えがあります(西洋医学では恒常性=ホメオスタシス)千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院ではこの東洋医学・西洋医学の基本を大切に行い人間の持つ、本来の力を西洋医学の力を借りて最大限引き出す事を1番に考えております。

養生とは

医療と養生は密接に関連していて特に東洋医学ではこの関係性が強調されます。治療だけでなく生活習慣や生理状態も考慮に入れて全体的な健康を促進するのが養生の目的です

過去には養生が治療に匹敵するかそれ以上の価値を持っていたことから多くの養生法や知識が蓄積されています。東洋医学では病気になる前の状態を整えることを重要視しており非病理的な要素も治療の一環として考慮されます

食事に関する養生法、運動も多く存在し、これらは全体的な健康維持や疾病予防に役立つとされています。

現在では東洋医学としての養生は漢方や針灸を用いた疾病予防と健康維持に焦点を当てられて対処療法的に行われている感が多く感じていますが西洋・近代医学だけでなく伝統医学でも共通の理念とされているのが、東洋医学・医師を目指す学生が入学して1週間以内に学ぶ「養生」・「恒常性=ホメオスタシス」となっております。

卵子の質を下げないとは?

卵子の質でよく使われる言葉、「卵子の質を上げる」これは無理です。ではどうすれば良いのか?単純で「卵子の質を下げない」これが「良い卵子≒DNAの断片化がない卵子」の獲得方法となります。便宜上「卵子の質を上げる」と言っているのであれば意味は上がりますが、これをやると・飲むと「卵子の質が上がります」は無知な治療院の判断基準となります。

10秒も掛からないので「DNAの断片化を起こしにくくすることができるかもしれない」とでも言い「卵子の質をあげる」という間違った認識を正す事で、これから10年・20年先の不妊に悩む方々への正しい知識で妊活をしてもらう為に必要な事だと思います。

卵子の元になる「卵母細胞」が何十年もほぼ老化しない理由が明らかに
リンク元:翻訳機能を使いお読みくださいhttps://www.nature.com/articles/s41586-022-04979-5

このように排卵に向かう半年から1年にかけ「卵子は老化」するのであって、その老化≒DNAの断片化の起きる割合が20代と40代では圧倒的に違うだけなのです。単純に「防御をトコトン」やれば良いこれだけなのです。それだけで40代の妊娠や低AMH群・多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を数多く出せる鍼灸院・整体院の出来上がりです。

「生活リズムが乱れる、すなわち、「生体リズム」が乱れると下記のような病気をもたらすことが遺伝子操作実験から明らかにされています。
生活習慣病になります。高血圧には時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per2、)が関係し、メタボリック症候群には時計遺伝子Clockが関係しています。

  • 糖尿病では、B-mal1、Clock、Per2、が関係しています。
  • コレステロールが高くなることには、肝臓時計と中枢時計の不調和でインスリンが関係するらしいです。
  • 骨が脆くなります。骨は昼間に溶けて夜作りかえられますこの骨のリモデリングにはレプチンと交感神経系と時計遺伝子(B-mal1、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。
  • 早期老化がおこり寿命が短くなります。血管内皮細胞で産生される一酸化窒素(NO)が関係し、このNOと時計遺伝子(B-mal1、Per2、)が関係しています。
  • 癌との関係、時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。このいづれかに異常があると内臓がんが発生しよい。Per1、Per2は発癌頻度をたかめ、Cry1、Cry2は血液がん(悪性リンパ腫)に関係していることなどが見出されました。

以上の現象から体内時計(生体リズム)は細胞分裂のリズム、DNA障害有無の監視修復、生理機能の円滑推進の監視・管理を担っていると考えられます。
乱れた生活リズムを正し、朝日を浴びて、朝食を十分に食べてよく働くことに健康の基礎があるようです
引用元:三豊・観音寺市医師会

これを体内全ての細胞と置き換えられるか変えられないかで意味は変わります。卵子と言うものは女性の細胞で1番大きな細胞という事を認識したうえでどのように影響を与えるのかを考えた方が良いです。

当院の不妊に対しての施術・生活改善のアドバイス

千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院では施術・アドバイスには全て西洋医学的にもエビデンス(根拠)がある「卵子の保護」・「ホルモンのコントロール」を行っております。

当院の体質改善