神経性無食欲症

神経性無食欲症とは

重要度
不妊クリニックで見逃される度
(5.0)
不妊関連度
(5.0)
健康診断の結果でわかる度
(4.0)
ホルモン値でわかる度
(3.0)
問診で発覚
(5.0)
東洋医学での対応
(5.0)
セカンドオピニオン活用
(3.0)
  • 不妊クリニックで見逃される度は、不妊専門クリニックでは重要視されていない部分
  • 健康診断の結果Aとは健康のAではなく基準値のAです。(基準値内でも不調の原因が読み取れる場合も
  • ホルモン値でわかる度は、専門のクリニックに行けば注意される、指摘されるレベルを指しています
  • 問診で発覚は、不妊を宣伝している鍼灸・整体院でも初診時の問診で発覚できるレベル
  • 東洋医学での対応とは、生活習慣含め思考や養生で対応できるレベル
  • セカンドオピニオン活用は、不妊専門クリニックで対応しない場合はセカンドオピニオン活用重要視しているクりニックへの転院の勧めレベルです

一般的な基準は通常「BMI」という指標で測定されます。具体的にはBMIが17.0kg/㎡以下である場合は、中度から重度の低体重と判断されることが一般的です。なおBMIが17.0~18.5kg/㎡であっても個々の健康状態や過去の健康履歴によっては低体重と見なされる場合もあります

この疾患を持つ人々は体重が増加したり肥満になることへの強い恐れや煩悩を抱いています。この感情は体重が実際に減少しても緩和されることはありません。さらに体重や体型に対する認識が歪んでいる場合が多く、例えば明らかに太っていないにも関わらず、「自分は太り過ぎだ」と感じたり、逆に痩せていると自覚していても「脚が太い」と考えたりすることがよくあります。体重を頻繁に量ったり身体の特定の部位のサイズを強迫観念的に測定する行動もしばしば見られます

また一部の患者は「排出行動」と称して食べた食物を意図的に吐き出したり、下剤や利尿剤、浣腸を不適切に使用する行動をとることがあります。これによって体は飢餓状態となり場合によっては生命にも影響を及ぼす可能性があります。栄養素が不足することで多くの主要な臓器に負担がかかり無月経やバイタルサインの異常が引き起こされることもあります。特に体重が急激に減少した場合、抑うつ、社会的引きこもり、焦燥感、不眠、性的興味の低下などの多くの精神的・身体的な症状が現れることが一般的です。

神経性無食欲症と無月経

女性の生殖機能と体脂肪は密接な関係を持っており特に初経の到来には一定量の体脂肪が不可欠であることは広く知られています
この体脂肪の増加は思春期におけるエストロゲン(一種の女性ホルモン)の作用によって特に顕著になり乳房や腰部の肉付きが女性らしい形状に発達します
体脂肪の量は間脳・下垂体・卵巣系の内分泌機能にも影響を与え妊娠や分娩などの生殖機能の正常化と維持にも密接に関わっています

近頃では食生活の多様化や運動不足によって小児の肥満が増える一方、女性には逆に痩せることに対する強い願望が見受けられます
これは特に思春期の女性で顕著で適正体重であっても自分を肥満だと感じ食事を制限するため、無月経や月経不順の問題が発生している状況です。
このような思春期女性の続発性無月経の最も一般的な誘因は、美容目的での減食とそれによる体重減少です
また現代社会のストレスなども影響して神経性食欲不振症(別名:神経性無食欲症)が急増しています

ひとりごと

無月経で来院された方でも、初潮の年齢を聞かれた方もいると思いますが、この事を元にして話しております。この神経性無食欲症に関しては不妊専門クリニックでもスルーされることが多い状態なので、まずがしっかりと意識をしてみる事が重要です。

現在の年齢までたまに排卵して生理が来るなど、ギリギリの栄養素、又はBMIなど現時点での健康診断の結果をもとに話を勧めている場合が多いです。

低エストロゲン状態が長期化すると子宮内膜の萎縮や骨塩量の減少を招き、れが無月経を引き起こすことになります
ホルモン補充療法はこのような状態に有用で体重が正常化すると月経もしばしば再開します
しかし体重が戻っても約30%のケースで無排卵が持続する可能性があります

神経性食欲不振症は神経性過食症と共に摂食障害の一部であり自らの意志で体重を減らし続けることが一つの特徴です
回復していない人たちには、このような症状が慢性化する傾向があります
この障害の根本的な原因はまだ完全には解明されていないが心理的な調整機能の低下や人格の脆弱性が影響しているとの証拠が増加しています
特に肥満に対する過度な恐れや強迫観念、抑うつ症状や人格障害の特性を併発する場合も少なくありません

生理学的変化

タンパク尿、糸球体濾過率低下、↓Na+、↓K+、↓Mg2+、↓Cl−、↓H+、↓Ca2+、↓PO42− 低リン血症、腎結石

胃腸

唾液腺の肥大、虫歯、歯周炎、マロリーワイス涙、食道狭窄、食道炎、胃炎、胃拡張/梗塞/穿孔、胃内容排出時間↑、リフィーディング症候群のリスク、脂肪肝、肝腫大、肝硬変、アミラーゼ↑、肝異常機能テスト

内分泌腺

FSH、↓LH、↓GnRH、↑コルチゾール、↑GH、↓グルコース、↓インスリン ↓T3、↓T4、↔TSH、体温調節障害

免疫学的

白血球減少症、血小板減少症、 溶血性貧血

生理学変化参照元:https://www.nysora.com/ja/

体重減少性無月経 (Amenorrhea caused by weight loss) の病態生理
体重減少はストレスとして生体に作用しcorticotropin-releasinghormone(CRH), ニューロペプチドY(NPY), オレキシン, βエンドルフィンの産生・分泌を促進する.
NPY, βエンドルフィンにはGnRH分泌抑制作用がある.
脂肪細胞から産生されるレプチンはNPYの抑制とともに, キスペプチンを介して GnRHパルス分泌を調節する
胃で産生されるグレリンも摂食を増加させ, GnRH分泌を抑制する.
GnRHのパルス分泌が低下しゴナドトロピンの分泌低下, 特にLHパルスの減少により性腺機能が抑制され無月経となる

参照元:日本産婦人科学会

ぬくもり鍼灸院・整体院での対策

当然専門的なクリニックに通院する事も大切です。

鍵となるのは「体重の増加」と思いがちですが、無意味に体重をふやした所では元に戻らない方もいます。例えば過去に生理が止まるほど痩せていた方がいて、現在体重が標準になったが生理(排卵)しないという方を多く見ます。これは単なる体重だけ増やしただけで栄養素が臓器に回っていなかったと考えるべきです

例)肥満と言うのは栄養素が豊富ではなく栄養失調が起きている可能性が高い

この睡眠・過食・不規則な生活での体重増加の方に多く見られます

規則正しい生活を!早寝・早起き・朝ごはんを基本に血糖値の波を作らず体内時計を狂わすことなく必要な栄養素を取ることで肥満の方は標準体型に痩せの方も標準体型になります

重を増やすことを最優先にするのではなく、まずは基本を見直す生活のアドバイスが1番だと考えております

ぬくもり鍼灸院・整体院の不妊に対する考え

不妊専門クリニック・セカンドオピニオン(脳神経内科・外科)の治療を優先した上で、卵子の質を下げないように生活の改善(血液成分)と施術で自律神経のコントロールを行いホルモンの安定を図っていきます。東洋医学では「養生」という基本的な考えがあります(西洋医学では恒常性=ホメオスタシス)千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院ではこの東洋医学・西洋医学の基本を大切に行い人間の持つ、本来の力を西洋医学の力を借りて最大限引き出す事を1番に考えております。

養生とは

医療と養生は密接に関連していて特に東洋医学ではこの関係性が強調されます。治療だけでなく生活習慣や生理状態も考慮に入れて全体的な健康を促進するのが養生の目的です

過去には養生が治療に匹敵するかそれ以上の価値を持っていたことから多くの養生法や知識が蓄積されています。東洋医学では病気になる前の状態を整えることを重要視しており非病理的な要素も治療の一環として考慮されます

食事に関する養生法、運動も多く存在し、これらは全体的な健康維持や疾病予防に役立つとされています。

現在では東洋医学としての養生は漢方や針灸を用いた疾病予防と健康維持に焦点を当てられて対処療法的に行われている感が多く感じていますが西洋・近代医学だけでなく伝統医学でも共通の理念とされているのが、東洋医学・医師を目指す学生が入学して1週間以内に学ぶ「養生」・「恒常性=ホメオスタシス」となっております。

卵子の質を下げないとは?

卵子の質でよく使われる言葉、「卵子の質を上げる」これは無理です。ではどうすれば良いのか?単純で「卵子の質を下げない」これが「良い卵子≒DNAの断片化がない卵子」の獲得方法となります。便宜上「卵子の質を上げる」と言っているのであれば意味は上がりますが、これをやると・飲むと「卵子の質が上がります」は無知な治療院の判断基準となります。

10秒も掛からないので「DNAの断片化を起こしにくくすることができるかもしれない」とでも言い「卵子の質をあげる」という間違った認識を正す事で、これから10年・20年先の不妊に悩む方々への正しい知識で妊活をしてもらう為に必要な事だと思います。

卵子の元になる「卵母細胞」が何十年もほぼ老化しない理由が明らかに
リンク元:翻訳機能を使いお読みくださいhttps://www.nature.com/articles/s41586-022-04979-5

このように排卵に向かう半年から1年にかけ「卵子は老化」するのであって、その老化≒DNAの断片化の起きる割合が20代と40代では圧倒的に違うだけなのです。単純に「防御をトコトン」やれば良いこれだけなのです。それだけで40代の妊娠や低AMH群・多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を数多く出せる鍼灸院・整体院の出来上がりです。

「生活リズムが乱れる、すなわち、「生体リズム」が乱れると下記のような病気をもたらすことが遺伝子操作実験から明らかにされています。
生活習慣病になります。高血圧には時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per2、)が関係し、メタボリック症候群には時計遺伝子Clockが関係しています。

  • 糖尿病では、B-mal1、Clock、Per2、が関係しています。
  • コレステロールが高くなることには、肝臓時計と中枢時計の不調和でインスリンが関係するらしいです。
  • 骨が脆くなります。骨は昼間に溶けて夜作りかえられますこの骨のリモデリングにはレプチンと交感神経系と時計遺伝子(B-mal1、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。
  • 早期老化がおこり寿命が短くなります。血管内皮細胞で産生される一酸化窒素(NO)が関係し、このNOと時計遺伝子(B-mal1、Per2、)が関係しています。
  • 癌との関係、時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。このいづれかに異常があると内臓がんが発生しよい。Per1、Per2は発癌頻度をたかめ、Cry1、Cry2は血液がん(悪性リンパ腫)に関係していることなどが見出されました。

以上の現象から体内時計(生体リズム)は細胞分裂のリズム、DNA障害有無の監視修復、生理機能の円滑推進の監視・管理を担っていると考えられます。
乱れた生活リズムを正し、朝日を浴びて、朝食を十分に食べてよく働くことに健康の基礎があるようです
引用元:三豊・観音寺市医師会

これを体内全ての細胞と置き換えられるか変えられないかで意味は変わります。卵子と言うものは女性の細胞で1番大きな細胞という事を認識したうえでどのように影響を与えるのかを考えた方が良いです。

当院の不妊に対しての施術・生活改善のアドバイス

千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院では施術・アドバイスには全て西洋医学的にもエビデンス(根拠)がある「卵子の保護」・「ホルモンのコントロール」を行っております。

当院の体質改善