糖尿病

糖尿病(インスリン抵抗性)と不妊とは

重要度
不妊クリニックで見逃される度
(5.0)
不妊関連度
(5.0)
健康診断の結果でわかる度
(4.0)
ホルモン値でわかる度
(3.0)
問診で発覚
(5.0)
東洋医学での対応
(5.0)
セカンドオピニオン活用
(3.0)
  • 不妊クリニックで見逃される度は、不妊専門クリニックでは重要視されていない部分
  • 健康診断の結果Aとは健康のAではなく基準値のAです。(基準値内でも不調の原因が読み取れる場合も
  • ホルモン値でわかる度は、専門のクリニックに行けば注意される、指摘されるレベルを指しています
  • 問診で発覚は、不妊を宣伝している鍼灸・整体院でも初診時の問診で発覚できるレベル
  • 東洋医学での対応とは、生活習慣含め思考や養生で対応できるレベル
  • セカンドオピニオン活用は、不妊専門クリニックで対応しない場合はセカンドオピニオン活用重要視しているクりニックへの転院の勧めレベルです

糖尿病が引き起こすインスリンの代謝障害は月経周期にも影響を与えているとされています。インスリン排卵に必要なホルモンとして重要性が知られ糖尿病患者ではインスリンの働きが乱れることが多いため結果的に排卵障害が起きやすくなります

インスリン抵抗性とは、インスリンの作用が低下する状態であり、2型糖尿病や妊娠糖尿病にも見られます。さらに、肥満多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)といった状態でもこのインスリン抵抗性が見られる場合があります

肥満やPCOSは不妊の一因ともなりますがインスリン抵抗性改善薬の投与によって排卵障害が改善される場合があるとの報告もあります。その結果妊娠率が上昇し、流産率も低下する可能性があるのです

血液検査では空腹時血糖(グルコース)糖化ヘモグロビン(HbA1c)の値も調査されることが一般的ですHbA1cの値は過去1~2ヶ月間の血糖コントロール状態を反映しています。この指標と空腹時血糖値を併せて確認することで糖尿病の診断がより精緻に行われます

隠れ糖尿病」と呼ばれる状態もあり空腹時血糖値は正常でも食後の血糖値が高い場合がこれに該当します。このような状態は特に若い人ややせ型の人にも見られ空腹時血糖の検査だけでは診断しきれない場合があります

糖尿病が未治療のまま妊娠すると流産胎児の先天奇形のリスクが高まるとされています。そのため妊娠を希望する前にしっかりと血糖コントロールを行うことが非常に重要です

糖尿病(インスリン抵抗性)と無月経(卵胞が見えない)

糖尿病を持つ女性の約42%が何らかの月経異常を経験しているとされています。月経異常の一つとして「無月経」があり、この無月経には「原発性無月経」と「続発性無月経」の二種類が存在します。原発性無月経は18歳を超えても初潮が来ない状態を指し続発性無月経は一度月経が始まったものの3ヶ月以上次の月経がこない状態です

クリニックでよく見られるのは糖尿病発症後に生理が停止する続発性無月経です。この現象は体重減少性無月経(短期間で10~30%体重が減少して月経が停止するケース)に該当する可能性もあります

月経は良い血糖コントロールと理想的な体重維持ができれば復活するケースもありますが、必ずしもそうとは限らず、特に長期間月経が来ない場合は注意が必要です。一般的には3年以内に月経が再開する可能性があるとされています。できる限り早く月経を再開させる方が子宮粘膜の健康を保つためには望ましいとされています

女性の性周期には低温期と高温期があり、これが月経によって循環します。無月経の女性が基礎体温を測ると黄体機能を示す高温期が存在しないことが多いです。このような状態で月経を希望する場合は不妊治療が必要となることもあります

体重減少性無月経の典型的なケースは、神経性食思不振症に起因しています。この症状の背後には視床下部でのカテコールアミンの分泌異常、それに伴うLH-RH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)の律動的分泌の障害そしてゴナドトロピンの分泌低下が関与しているとされています。糖尿病による無月経においては心理的ストレスやインスリンの欠乏が間脳下垂体や卵巣に直接影響を与える可能性も考慮されます

黄体機能不全もまた月経異常の一つです。月経周期が不規則だったり体温の高温期が不明瞭だったりする場合、ホルモン補充療法が必要となる場合があります。特に糖尿病を患っている女性においては数年にわたって月経がなかった方がホルモン補充によって月経が再開した場合は血糖管理が難しくなることもあるため注意が必要となります

糖尿病(インスリン抵抗性)と排卵障害(育たない・空胞が多い)

糖尿病女性の生殖健康には密接な関係性が認められています。特に月経不順不妊症の背後に糖尿病が潜んでいるケースも少なくありません。糖尿病とこれらの問題との関連性は明確にされていないものの可能性が研究されています

規則的な月経には規則的な排卵が必須とされています。ここで非常に重要な役割を果たすのがインスリンというホルモンです。血糖を正常化する機能を持つ一方で排卵の機構にも影響を及ぼします
糖尿病においてはインスリンの代謝がうまくいかない状況が頻発します。その結果とし、排卵が不規則になる可能性が高まるとされています

インスリン抵抗性という状態が排卵障害に関与している可能性が高いと指摘されています。インスリン抵抗性はインスリンの作用が効かなくなる状態で、これが2型糖尿病や妊娠糖尿病に繋がる基本的な病態です

インスリン抵抗性は肥満多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とも関連があり、これらもまた排卵障害と不妊の原因となることがあります。特にPCOSを持つ女性がインスリン抵抗性を示す場合はインスリン抵抗性改善薬の投与によって排卵障害が改善し妊娠率が有意に向上することが報告されています

臨床検査としては空腹時血糖(グルコース)、インスリン、そして糖化ヘモグロビン(HbA1c)の数値が重要です。糖尿病の人々は食後に血糖値がなかなか正常域に戻らない傾向があります。一方で空腹時の血糖値は正常でも食後の血糖値が高い場合は「隠れ糖尿病」とも呼ばれ特に若年層ややせ型の人々にも見られる現象です

 

  • 糖尿病と女性の生殖健康には密接な関係がある
  • インスリンと排卵機構との関係性
  • インスリン抵抗性が排卵障害に影響を与える可能性
  • 肥満とPCOSが排卵障害と不妊の原因になることがある
  • 血糖値の検査方法とその重要性
  • 妊娠前の血糖コントロールの重要性

糖尿病(インスリン抵抗性)と体外受精(凍結が出来ない・卵子の質)

血糖値が高い状態が持続すると体内のタンパク質が糖と結合しタンパク質が変性(劣化)する現象を指します。このタンパク質の変性は、いわゆる「さび」のようなもので動脈硬化やアルツハイマー病、白内障、骨粗鬆症などの慢性疾患の原因にもなるとされています。この「さび」のような状態を生じさせるものをAGEs(終末糖化産物)と呼びます。AGEsは細胞の変性や老化の一因とされる有害な物質であり卵子にも影響を与えると考えられています

卵子の質には個人差があります。言、卵子は胎児期に生成され、その後は基本的には新たに生成されることがありません。つまり年齢が進むにつれて卵子も老化します。ただし糖化の影響によって卵子の老化スピードには差が出る可能性があります

生殖医療の領域では糖化が卵子の変性や老化、そして卵巣や子宮の血流低下を引き起こす可能性が指摘されています。PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と呼ばれる症状を持つ女性においてはインスリン抵抗性が高いために糖尿病との関連が指摘されており、高い血糖値が卵子の質をさらに低下させる可能性があります。PCOS患者においては卵巣組織へのAGEsの沈着が多くこれが卵子の質が低い一因であるともされています

糖化が起こると卵子の質が劣化するスピードが早まる可能性があるとされており20代で卵子の質が悪いと感じた場合や40代でも比較的良好な卵子の質を維持している場合、その違いの一つが糖化による影響である可能性が考えられます

糖尿病(インスリン抵抗性)と着床不全

不妊症は複雑な問題で多くの要因が関与しています。その中でも主要な三つの原因として、卵巣機能障害、男性不妊、卵管障害が挙げられます。卵巣機能障害の中でも多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は特に多いとされています

不妊症に影響を与える要素として、不安、ストレス、加齢、肥満、痩せ、運動不足、睡眠不足、飲酒、喫煙、食習慣の不規則などもあります。
これらの要素はインスリン抵抗性を引き起こす可能性があり卵巣機能障害が生じることがあるのです

また卵管障害や着床障害の一部にも子宮内膜のインスリン抵抗性が関与していることが指摘されています

不妊症と糖化最終生成物(AGEs)との関連性も報告されています
PCOSを持つ女性では健康な女性よりも卵巣細胞や血管内皮細胞でのAGEsとRAGE(receptor for AGEs)の高発現が認められることがあります

不妊症の病因は2型糖尿病と共通する点が多いと言えます。インスリン抵抗性が引き起こす相対的なインスリン不足は卵や卵胞での糖化ストレスや酸化ストレスを増加させ食後高血糖を引き起こすことがあるのです

組織中のAGEs産生の増加はRAGEの高発現をもたらし血管内皮細胞障害、血栓形成傾向、炎症誘発を加速させる可能性があり一連の過程が卵や卵胞の発育不良と卵胞閉鎖の促進に繋がる場合があるのです

以上のように不妊症は多角的な要因が絡み合っている問題であり個々の症状や状態に応じた適切な治療が必要とされます。
因みに不妊症がインスリン抵抗性や分泌能低下だけで起こる場合もあり高血糖や糖尿病検査値異常などの全身的徴候を伴わない場合もあると報告されています

糖尿病(インスリン抵抗性)と流産

血清中のTAGEが一定値(7.24 U/mL)を超えると採卵数や継続妊娠率が急速に低下する傾向があることが指摘されています。これはday-3-FSH(follicle-stimulating hormone)が正常値であっても観察される現象でありTAGEの上昇は卵胞数の減少に関与していると考えられます

治療面での新たな取り組みとしてAGEs生成を阻害するbenfotiamine(ビタミンB1誘導体)、インスリン抵抗性を改善するmetformin、DPP-4(dipeptidyl peptidase-4)を阻害するsitagliptinが有望であるとされています

具体的にはbenfotiamineを投与することで卵胞液中のCMLとTAGEが有意に低下し良好な胚の率が増加した報告があります

同様にmetforminを使用した群では、卵胞径、血清E2値、卵胞液中E2値、良好胚数、継続妊娠率が有意に増加するというデータが存在します

高齢でARTに反応しなかった群に対してsitagliptinを投与した結果、発育卵胞数、採卵数、胚数、良好胚数、継続妊娠率が増加したとも報告されています

  • AGEsとARTの関連性が明らかになってきている
  • TAGE、ペントシジン、CML等のAGEsが継続妊娠や卵胞の発育に負の影響を与える可能性がある
  • 新たな治療法として、benfotiamine、metformin、sitagliptin等が研究されている
以上のような情報を踏まえてAGEsとARTの関連性、特にTAGEと卵胞の発育や継続妊娠における影響そしてその対策についてさらなる研究が期待されます

糖尿病(インスリン抵抗性)と鍼灸

インスリン抵抗性と鍼灸院(東洋医学)
最近ではやっとインスリン抵抗性と不妊の関連性が認められ不妊専門のクリニックでも認められてきております。日本の不妊専門クリニック・鍼灸院・整体院の中でも1番に目をつけたのが当院でしたが、嬉しく思います。

ここで問題なのがインスリン抵抗性が生活習慣でいくらでも改善に出来るという事で、よくあるメトフォルミンを1日1錠とかのクリニックもありますが、、実際それで生活習慣を変えなければ悪化する一方のような気がします。これは糖尿病内科では絶対にない処方で、薬を出すだけで終わると言う日本の悪い所が出ている気がします。

また下記にもエビデンスから引っ張ってきましたが、悪化する方法は東洋医学での基本「養生」でどこの鍼灸院でも必ず初診で確認しないといけない所です。回数券や次の予約を迫る営利目的の鍼灸院不妊に関して詳しい鍼灸院の違いが初診時に解る所でもあります。

冷えが~鍼で~冷えが~ツボで~としか言わない所はもっての他と考えても良いです。

体内時計とインスリン抵抗

概日リズム(サーカディアンリズム)はヒトの体内で24時間周期を維持するための重要なシステムです。このリズムは体温やホルモン分泌、睡眠、覚醒、食欲、そして消化に至るまで多くの生理機能に影響を与えています。特に環境の光や食事のタイミングはこの体内時計を調節する鍵要素であり生活の質や健康に深く関わっています

新たな研究によれば食事が体内時計に与える影響についてインスリンが一役買っていることが判明しています。インスリンの働きを阻害する物質を与えた結果、肝臓の体内時計が遅れたことが確認されました。これによりインスリンは消化器官の体内時計を調整し食事時間と消化器の同期を助け消化吸収をより効率的に行う役割を果たしていると考えられます

インスリンは特に肝臓や脂肪といった食事と関連性が高い臓器に強く作用する一方で、その他の臓器にはあまり影響を与えないことも確認されました。この事実は食事のタイミングや内容が肝臓や脂肪組織などの特定の臓器の体内時計に特に影響を与える可能性を示しています

食事のタイミングを体内時計に合わせることで、空腹感や消化吸収、代謝なども適切に調整されるとされています。一方で体内時計が不規則な生活習慣によって狂ってしまうと多くの健康リスクが高まります。これには糖尿病、心血管疾患、睡眠障害、そしてがんが含まれると明石真教授は指摘しています

睡眠とインスリン抵抗

米ピッツバーグ大学医学部のカレン・マシューズ氏(精神医学)によると高校生を対象にした研究で、睡眠とインスリン抵抗性との関連性が明らかにされたとのことです
この研究は医学誌「Sleep」に掲載されています

研究では参加者は1週間、腕時計型の測定器(アクチグラフ)を着用し安静時の時間を計測しました
また同時に睡眠日誌も記入し空腹時に採血と血液検査も行われました

米国のティーンエイジャーは多くが夜更かしをしているため睡眠時間が短い傾向にあります
試験期間中の睡眠時間の平均は睡眠日誌で7.4時間、アクチグラフで6.4時間でした

さらなる分析では、その週の睡眠時間が短いほどインスリン抵抗性が高く2型糖尿病になりやすい状態であることが確認されました

マシューズ氏によると短い睡眠時間とインスリン抵抗性の高い水準が持続する、2型糖尿病の発症率が上がる可能性があると警告しています。現代の若者の睡眠時間は、1930〜40年代に比べて明らかに減少しています。
しかし睡眠時間を1時間増やすだけでインスリン抵抗性が9%改善するとも指摘されています

朝食とインスリン抵抗

食事のリズムとその効果については多くの研究が行われており特に「朝型」の食事スタイルが2型糖尿病や肥満などのリスクを低減させる可能性があるとされています。研究を主導したケリー・アリソン氏によると食事のタイミングは代謝に大きく影響を与え健康に直結する要因となりえるとのこと

インスリン血糖コレステロール中性脂肪などの値が悪化すると糖尿病や心血管疾患などのリスクが高まります。食事のリズムが乱れるとこれらの指標が悪化する傾向があると示されています

具体的な研究手法としては8週間かけて朝型と夜型の食事スタイルを交互に試してもらいました。その結果、朝型の食事スタイルでは血糖値が低くインスリン抵抗性も少なかった。

また別の研究では、食事回数が少ない、または食事をスキップする傾向がある人は、全死因による死亡リスクや心血管疾患による死亡リスクが上昇すると指摘されています。このことから1日3食を規則正しく食べ、食事の間隔も均等に空けることが推奨されています

「夜型」になると食欲を高めるホルモン「グレリン」の分泌が活発になり過食につながる可能性が高まるとも報告されています。このような体内リズムの乱れは最終的には生活習慣病につながる可能性が高いと考えられています

  • 朝型の食事スタイルが健康に有利
  • 食事のタイミングが代謝と密接に関わる
  • 1日3食を規則正しく食べることが推奨される
  • 夜型の食事スタイルは過食や生活習慣病につながるリスクが高い

ファスティング(プチ断食)とインスリン抵抗

短期間の断食が酸化的ストレスとフリーラジカルの産生を促進する可能性が指摘されました

酸化的ストレスとフリーラジカルは体内で多くの健康問題を引き起こす要因とされています
老化の加速、DNAの損傷、さらにはがんや心疾患、神経変性疾患のリスクを高めることが考えられています

この研究で注目されたBonassa氏らは健康な成体ラットに対して3ヵ月間の間欠的な断食ダイエットを施しました。
この期間を通じてラットのインスリン濃度、体重、そしてフリーラジカルのレベルを詳細に測定し、監視しました

研究が終了した時点で予想通りラットの体重は減少していました
ところが、その体脂肪の分布には予想外の変化が見られました。
特に腹部の脂肪組織量が増加していたのです
これは非常に重要な発見であり最近の他の研究でも腹部の脂肪が2型糖尿病と密接に関連していると報告されています

Bonassa氏らはインスリン抵抗性の前兆や、高レベルのフリーラジカル、インスリンを分泌する膵臓細胞に対する損傷も確認し「間欠的な断食を選ぶ際には、すでにインスリン抵抗性を持っている可能性があると考慮する必要がある」と指摘されています

このダイエット方法が初めは急激な体重減少をもたらすかもしれないが長い目で見れば、2型糖尿病などの健康リスクを引き起こす可能性があると警告しています

寝る前のスマホとインスリン抵抗

夜間に高強度の光に曝されることが糖尿病の有病率を28%高める可能性があるという点です。これは血糖値、インスリン抵抗性、そしてインスリンを分泌するβ細胞の機能と逆の相関を示す結果として得られました

睡眠環境の光への曝露を最小限に抑える方法についていくつかの対策

  • 窓からの光を防ぐために、ーテンやブラインドを使用する
  • ベッドの位置を調整して光が顔に当たらないようにする
  • 就寝前の数時間はパソコンやスマホなどの光源を避ける
  • アイマスクやシェードを使用して睡眠中の光への曝露を防ぐ
  • 寝室の照明は必要最低限にし暗い環境を作る
  • 高齢者などで照明が必要な場合は床照明や間接照明を活用する
  • 照明の色調も考慮し、白・青色の光よりも、赤・オレンジ色や琥珀色の暖色系の光を選ぶ
以上の対策は、特に2型糖尿病心血管疾患のリスクを考慮する際に、非常に重要なポイントとなります。このような取り組みを通して夜間の高強度の光による健康リスクを最小限に抑え質の高い睡眠を確保する

千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院での対策

不妊専門クリニック・セカンドオピニオン(脳神経内科・外科)の治療を優先した上で、卵子の質を下げないように生活の改善(血液成分)と施術で自律神経のコントロールを行いホルモンの安定を図っていきます。東洋医学では「養生」という基本的な考えがあります(西洋医学では恒常性=ホメオスタシス)千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院ではこの東洋医学・西洋医学の基本を大切に行い人間の持つ、本来の力を西洋医学の力を借りて最大限引き出す事を1番に考えております。

養生とは

医療と養生は密接に関連していて特に東洋医学ではこの関係性が強調されます。治療だけでなく生活習慣や生理状態も考慮に入れて全体的な健康を促進するのが養生の目的です

過去には養生が治療に匹敵するかそれ以上の価値を持っていたことから多くの養生法や知識が蓄積されています。東洋医学では病気になる前の状態を整えることを重要視しており非病理的な要素も治療の一環として考慮されます

食事に関する養生法、運動も多く存在し、これらは全体的な健康維持や疾病予防に役立つとされています。

現在では東洋医学としての養生は漢方や針灸を用いた疾病予防と健康維持に焦点を当てられて対処療法的に行われている感が多く感じていますが西洋・近代医学だけでなく伝統医学でも共通の理念とされているのが、東洋医学・医師を目指す学生が入学して1週間以内に学ぶ「養生」・「恒常性=ホメオスタシス」となっております。

鍼灸・整体で卵子の質を下げないとは?

卵子の質でよく使われる言葉、「卵子の質を上げる」これは無理です。ではどうすれば良いのか?単純で「卵子の質を下げない」これが「良い卵子≒DNAの断片化がない卵子」の獲得方法となります。便宜上「卵子の質を上げる」と言っているのであれば意味は上がりますが、これをやると・飲むと「卵子の質が上がります」は無知な治療院の判断基準となります。

10秒も掛からないので「DNAの断片化を起こしにくくすることができるかもしれない」とでも言い「卵子の質をあげる」という間違った認識を正す事で、これから10年・20年先の不妊に悩む方々への正しい知識で妊活をしてもらう為に必要な事だと思います。

卵子の元になる「卵母細胞」が何十年もほぼ老化しない理由が明らかに
リンク元:翻訳機能を使いお読みくださいhttps://www.nature.com/articles/s41586-022-04979-5

このように排卵に向かう半年から1年にかけ「卵子は老化」するのであって、その老化≒DNAの断片化の起きる割合が20代と40代では圧倒的に違うだけなのです。単純に「防御をトコトン」やれば良いこれだけなのです。それだけで40代の妊娠や低AMH群・多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を数多く出せる鍼灸院・整体院の出来上がりです。

「生活リズムが乱れる、すなわち、「生体リズム」が乱れると下記のような病気をもたらすことが遺伝子操作実験から明らかにされています。
生活習慣病になります。高血圧には時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per2、)が関係し、メタボリック症候群には時計遺伝子Clockが関係しています。

  • 糖尿病では、B-mal1、Clock、Per2、が関係しています。
  • コレステロールが高くなることには、肝臓時計と中枢時計の不調和でインスリンが関係するらしいです。
  • 骨が脆くなります。骨は昼間に溶けて夜作りかえられますこの骨のリモデリングにはレプチンと交感神経系と時計遺伝子(B-mal1、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。
  • 早期老化がおこり寿命が短くなります。血管内皮細胞で産生される一酸化窒素(NO)が関係し、このNOと時計遺伝子(B-mal1、Per2、)が関係しています。
  • 癌との関係、時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。このいづれかに異常があると内臓がんが発生しよい。Per1、Per2は発癌頻度をたかめ、Cry1、Cry2は血液がん(悪性リンパ腫)に関係していることなどが見出されました。

以上の現象から体内時計(生体リズム)は細胞分裂のリズム、DNA障害有無の監視修復、生理機能の円滑推進の監視・管理を担っていると考えられます。
乱れた生活リズムを正し、朝日を浴びて、朝食を十分に食べてよく働くことに健康の基礎があるようです
引用元:三豊・観音寺市医師会

これを体内全ての細胞と置き換えられるか変えられないかで意味は変わります。卵子と言うものは女性の細胞で1番大きな細胞という事を認識したうえでどのように影響を与えるのかを考えた方が良いです。

鍼灸院・整体院での不妊に対しての施術・生活改善のアドバイス

千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院では施術・アドバイスには全て西洋医学的にもエビデンス(根拠)がある「卵子の保護」・「ホルモンのコントロール」を行っております。

当院の体質改善