運動性無月経

運動性無月経とは

重要度
不妊クリニックで見逃される度
(5.0)
不妊関連度
(5.0)
健康診断の結果でわかる度
(4.0)
ホルモン値でわかる度
(3.0)
問診で発覚
(5.0)
東洋医学での対応
(5.0)
セカンドオピニオン活用
(3.0)
  • 不妊クリニックで見逃される度は、不妊専門クリニックでは重要視されていない部分
  • 健康診断の結果Aとは健康のAではなく基準値のAです。(基準値内でも不調の原因が読み取れる場合も
  • ホルモン値でわかる度は、専門のクリニックに行けば注意される、指摘されるレベルを指しています
  • 問診で発覚は、不妊を宣伝している鍼灸・整体院でも初診時の問診で発覚できるレベル
  • 東洋医学での対応とは、生活習慣含め思考や養生で対応できるレベル
  • セカンドオピニオン活用は、不妊専門クリニックで対応しない場合はセカンドオピニオン活用重要視しているクりニックへの転院の勧めレベルです
  • 運動性無月経は過度な運動により月経が停止する状態です
  • 特に運動選手や運動量が多い女性に見られます。
  • 過度な運動は体脂肪率を極端に低下させることが一般的で女性の体脂肪率が22%未満になると月経不順のリスクが増大します
  • 運動によるストレスが視床下部のホルモン調節機能に影響を与え性腺刺激ホルモンの分泌異常を引き起こすことがあります
  • 運動性無月経の女性ではエネルギー摂取量が消費量に対して不足している場合が多くエネルギーバランスの乱れがホルモン分泌への影響となって表れることが多いです
  • 運動性無月経の治療としては運動量を減らす、エネルギー摂取量を増やす、ストレスを管理することが重要です
運動性無月経は一般的に高い運動量を持つ女性、特にアスリートに見られる月経の停止または不規則な月経周期を指します。運動選手においては体脂肪率が22%以下になると月経不順のリスクが高まることが知られています。過度な運動は体脂肪率の低下を招くだけでなく視床下部にあるホルモンの調節機能にストレスを与え性腺刺激ホルモンの正常な分泌を妨げることがあります。このホルモンの異常は月経不順や無月経に直結します。しばしば運動性無月経の女性はエネルギーの摂取が消費量を下回っておりエネルギーバランスの不均衡が月経異常の一因となっています。治療には運動量の調整、エネルギー摂取量の増加、ストレス管理の実施が含まれます。
運動性無月経は、一般に高強度または高頻度の運動を行うアスリートに見られることが多いですが、趣味でのマラソンやジョギングでも生じる可能性があります。重要なのは運動の強度や頻度だけではなく、個人の体質や運動に対する体の反応です。

  • 運動強度と頻度競技レベルのトレーニングに比べると趣味でのマラソンやジョギングは一般に強度が低いことが多いですが、個々の運動量によっては体に与えるストレスが大きくなり、無月経を引き起こすことがあります。
  • エネルギー摂取と消費のバランス運動によるエネルギー消費が摂取カロリーを上回るとエネルギー不足状態に陥ります。この状態が継続すると体は生殖機能よりも生命維持機能を優先し、性ホルモンの分泌を抑制することで無月経を引き起こす可能性があります
  • 個人の体質個人の体質やストレスに対する反応によっては比較的軽度の運動でも無月経になることがあります。特に体脂肪率が低い女性は運動性無月経になりやすいとされています

運動性無月経と無月経(卵胞が見えない)

  • 身体活動が極端に高いレベルにある女性に起こりやすい状態で月経周期が停止する現象です
  • 体脂肪率の急激な減少、栄養不足、ストレスの増加などによって、ホルモンバランスが乱れることで引き起こされます
  • 具体的には女性の健康的な体脂肪率は約21%から33%とされていますがアスリートの場合は14%から20%の範囲になることが一般的です。この低い体脂肪率は視床下部の機能障害を引き起こし、性腺刺激ホルモンの分泌を妨げる原因になります
  • 視床下部は卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体化ホルモン(LH)などの分泌をコントロールし卵巣に作用して正常な月経周期を維持します
  • 過度な運動や栄養不足が続くと体はエネルギーを節約するため生殖機能よりも生命維持に必要な機能を優先し月経が止まる可能性があります
  • 無月経になる機序はエネルギー摂取が運動による消費エネルギーを下回ることでレプチンなどのホルモンが十分に分泌されず、視床下部-下垂体-卵巣軸のホルモンバランスが乱れるためです

運動性無月経と排卵障害(育たない・空胞が多い)

  • 運動性無月経は極端な身体運動が原因で生じる月経不順です。この状態では月経周期が乱れたり完全に停止することがあります
  • 運動過多が引き起こすストレス反応により視床下部-下垂体-卵巣軸(HPA軸)が影響を受けます
  • 視床下部は運動によるエネルギー消費の増加を感知し、生殖機能を一時停止させるためにゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の分泌を抑制し下垂体からの卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)の分泌が減少し、排卵が起こりにくくなります
  • 排卵障害はFSHとLHの不足により卵巣での卵胞の成熟と排卵が妨げられる原因にもなります
  • 運動性無月経の女性では、レプチンなどの代謝ホルモンの濃度が低下することがあり、これが視床下部に影響を及ぼします。
  • 体脂肪率が低下すると通常はエネルギー状態を反映するレプチンの分泌が減少し、これが視床下部に直接的な影響を与、GnRHの分泌をさらに抑制します
  • 適切な栄養摂取と運動量の調整を含みます。体脂肪率を健康的な範囲内に保つことでホルモンバランスを正常化し月経周期を改善することができます

運動性無月経と体外受精(凍結が出来ない・卵子の質)

  • 運動性無月経は過度な運動により発生する月経周期の乱れや月経が起こらない状態を指します
  • この状態が長期間続くと卵子の質にも影響を及ぼすことが懸念されます
  • 運動性無月経による卵子の質の低下は主に視床下部-下垂体-卵巣軸(HPA軸)の機能障害に起因します
  • 運動によるエネルギー消費が過剰になると体はエネルギー不足の状態を感知し生殖機能を抑制するよう視床下部が指令を出します
  • この結果により下垂体からの卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)の分泌が不足し卵巣にある卵胞の成熟と排卵が妨げられます
  • 卵胞の成熟不全は卵子の質の低下に直結し受精能力の低下や早期胚発育の障害に繋がる可能性があります
  • さらに運動性無月経が持続すると卵巣内で卵子が減少することも示唆されており、これは将来的な不妊のリスクを高める可能性があります

運動性無月経と着床不全

  • 着床不全は受精卵が子宮内膜に着床できない状態を指し運動性無月経による卵子の質の低下は、着床能力を直接的に低下させる可能性があります
  • 不育症は、繰り返し流産を経験することで、これもまた卵子の質の低下に起因する可能性があります。質の低い卵子から発育した胚は染色体異常を持ちやすく流産のリスクが高くなります
  • 着床不全や不育症のリスクを減らすためには運動量を適正にし、栄養状態を整えることが重要です。特にビタミンやミネラルなど生殖機能を支える栄養素の摂取を心がけるべきです

運動性無月経と鍼灸

  • 自律神経は交感神経と副交感神経のバランスによって体の無意識の機能を調節しています。過度の運動は交感神経を活性化させストレスホルモンの分泌を促進し、生殖機能に必要なホルモンのバランスを崩すことがあります
  • 生活習慣の乱れ特に不規則な食事や睡眠不足も自律神経のバランスを乱し同様に月経周期に影響を及ぼす可能性があります
  • 運動性無月経の女性は高いストレスレベルと関連があり自律神経の過度な交感神経活動と副交感神経活動の抑制を引き起こしホルモン分泌の正常なリズムを妨げます
  • 生活習慣の改善、特に十分な栄養摂取と適切な休息を取ることは、自律神経のバランスを整え運動性無月経の改善に寄与するとされています

 

千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院での対策

不妊専門クリニック・セカンドオピニオン(脳神経内科・外科)の治療を優先した上で、卵子の質を下げないように生活の改善(血液成分)と施術で自律神経のコントロールを行いホルモンの安定を図っていきます。東洋医学では「養生」という基本的な考えがあります(西洋医学では恒常性=ホメオスタシス)千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院ではこの東洋医学・西洋医学の基本を大切に行い人間の持つ、本来の力を西洋医学の力を借りて最大限引き出す事を1番に考えております。

養生とは

医療と養生は密接に関連していて特に東洋医学ではこの関係性が強調されます。治療だけでなく生活習慣や生理状態も考慮に入れて全体的な健康を促進するのが養生の目的です

過去には養生が治療に匹敵するかそれ以上の価値を持っていたことから多くの養生法や知識が蓄積されています。東洋医学では病気になる前の状態を整えることを重要視しており非病理的な要素も治療の一環として考慮されます

食事に関する養生法、運動も多く存在し、これらは全体的な健康維持や疾病予防に役立つとされています。

現在では東洋医学としての養生は漢方や針灸を用いた疾病予防と健康維持に焦点を当てられて対処療法的に行われている感が多く感じていますが西洋・近代医学だけでなく伝統医学でも共通の理念とされているのが、東洋医学・医師を目指す学生が入学して1週間以内に学ぶ「養生」・「恒常性=ホメオスタシス」となっております。

鍼灸・整体で卵子の質を下げないとは?

卵子の質でよく使われる言葉、「卵子の質を上げる」これは無理です。ではどうすれば良いのか?単純で「卵子の質を下げない」これが「良い卵子≒DNAの断片化がない卵子」の獲得方法となります。便宜上「卵子の質を上げる」と言っているのであれば意味は上がりますが、これをやると・飲むと「卵子の質が上がります」は無知な治療院の判断基準となります。

10秒も掛からないので「DNAの断片化を起こしにくくすることができるかもしれない」とでも言い「卵子の質をあげる」という間違った認識を正す事で、これから10年・20年先の不妊に悩む方々への正しい知識で妊活をしてもらう為に必要な事だと思います。

卵子の元になる「卵母細胞」が何十年もほぼ老化しない理由が明らかに
リンク元:翻訳機能を使いお読みくださいhttps://www.nature.com/articles/s41586-022-04979-5

このように排卵に向かう半年から1年にかけ「卵子は老化」するのであって、その老化≒DNAの断片化の起きる割合が20代と40代では圧倒的に違うだけなのです。単純に「防御をトコトン」やれば良いこれだけなのです。それだけで40代の妊娠や低AMH群・多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を数多く出せる鍼灸院・整体院の出来上がりです。

「生活リズムが乱れる、すなわち、「生体リズム」が乱れると下記のような病気をもたらすことが遺伝子操作実験から明らかにされています。
生活習慣病になります。高血圧には時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per2、)が関係し、メタボリック症候群には時計遺伝子Clockが関係しています。

  • 糖尿病では、B-mal1、Clock、Per2、が関係しています。
  • コレステロールが高くなることには、肝臓時計と中枢時計の不調和でインスリンが関係するらしいです。
  • 骨が脆くなります。骨は昼間に溶けて夜作りかえられますこの骨のリモデリングにはレプチンと交感神経系と時計遺伝子(B-mal1、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。
  • 早期老化がおこり寿命が短くなります。血管内皮細胞で産生される一酸化窒素(NO)が関係し、このNOと時計遺伝子(B-mal1、Per2、)が関係しています。
  • 癌との関係、時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。このいづれかに異常があると内臓がんが発生しよい。Per1、Per2は発癌頻度をたかめ、Cry1、Cry2は血液がん(悪性リンパ腫)に関係していることなどが見出されました。

以上の現象から体内時計(生体リズム)は細胞分裂のリズム、DNA障害有無の監視修復、生理機能の円滑推進の監視・管理を担っていると考えられます。
乱れた生活リズムを正し、朝日を浴びて、朝食を十分に食べてよく働くことに健康の基礎があるようです
引用元:三豊・観音寺市医師会

これを体内全ての細胞と置き換えられるか変えられないかで意味は変わります。卵子と言うものは女性の細胞で1番大きな細胞という事を認識したうえでどのように影響を与えるのかを考えた方が良いです。

鍼灸院・整体院での不妊に対しての施術・生活改善のアドバイス

千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院では施術・アドバイスには全て西洋医学的にもエビデンス(根拠)がある「卵子の保護」・「ホルモンのコントロール」を行っております。

当院の体質改善