橋本病

橋本病とは

重要度
不妊クリニックで見逃される度
(4.0)
不妊関連度
(5.0)
健康診断の結果でわかる度
(4.0)
ホルモン値でわかる度
(4.0)
問診で発覚
(5.0)
東洋医学での対応
(5.0)
セカンドオピニオン活用
(3.0)
  • 不妊クリニックで見逃される度は、不妊専門クリニックでは重要視されていない部分
  • 健康診断の結果Aとは健康のAではなく基準値のAです。(基準値内でも不調の原因が読み取れる場合も
  • ホルモン値でわかる度は、専門のクリニックに行けば注意される、指摘されるレベルを指しています
  • 問診で発覚は、不妊を宣伝している鍼灸・整体院でも初診時の問診で発覚できるレベル
  • 東洋医学での対応とは、生活習慣含め思考や養生で対応できるレベル
  • セカンドオピニオン活用は、不妊専門クリニックで対応しない場合はセカンドオピニオン活用重要視しているクりニックへの転院の勧めレベルです

甲状腺の機能が正常であれば橋本病自体が不妊症の明白な原因とはならないのですが流産や早産の確率は少し高くなる可能性が指摘されています。妊娠中に甲状腺機能が低下しやすいという特性が関与しているとされます。甲状腺ホルモン薬を用いてリスクを低減することが多く行われます

妊娠初期において胎児はまだ独自に甲状腺ホルモンを生成できないため、母体から供給される甲状腺ホルモンが非常に重要となり母体由来の甲状腺ホルモンが不足すると胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性があります

妊娠を計画している場合は特に甲状腺ホルモンのTSHレベルが高めであれば(例えば、上限が3.9とされている場合)、事前に甲状腺ホルモン薬を服用することでリスクを軽減できます。潜在性甲状腺機能低下症であれば妊娠を近く計画している際には医師に相談し、甲状腺ホルモン薬の服用を開始することが推奨されます

すでに甲状腺ホルモン薬を服用している方はTSHレベルを2.5以下に保つことが理想的であり妊娠が確認されたら、できるだけ早期に医師の診察を受け甲状腺機能のテストを行うことが重要です。妊娠により甲状腺ホルモンの必要量は約30%増加するために既に服薬している方でもその量が適切かどうかを再評価する必要があります

卵巣嚢腫と無月経(卵胞が見えない・育たない)

甲状腺機能低下症と生理(月経)の関係性は多面的で生理機能にも影響を及ぼす可能性があります。 月経が遅れるまたは欠ける状況もありますが、軽度の甲状腺機能低下症でも月経に大きな影響・黄体機能不全もしばしば報告されています

甲状腺ホルモンは卵胞の成長と黄体機能に一定の影響を持つとされています。 しかし甲状腺ホルモンがどの程度、卵胞や黄体に作用しているのかはまだ完全には解明されていません。 甲状腺ホルモンのレセプターは卵胞、黄体、胚の各部に存在することが確認されています。

研究により甲状腺機能低下症のマウスでは卵胞の成長が妨げられている一方で甲状腺ホルモンの補充によりその状態が改善されることが示されています。

このホルモンの低下がもたらす影響は卵胞や胚に対する直接の作用だけにとどまりません。 甲状腺ホルモンが不足すると脳の視床下部がTRH(TSH放出ホルモン)を多量に下垂体に送ります これは下垂体がTSH(甲状腺刺激ホルモン)を分泌させ甲状腺機能を正常化しようとする反応です。 その際TRHが増加すると妊娠を阻害するプロラクチンも増加します。このプロラクチンの増加が卵胞の成長を妨げ排卵障害を引き起こす場合もあるのです

高プロラクチン血症が生じた場合は黄体機能が低下することが知られています。 その背後にはGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)が低下し、こFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)の分泌が低下する可能性が考えられます。 さらに近年の研究ではキスペプチンと呼ばれる物質がGnRH分泌の低下に関与する可能性も指摘されています

橋本病と排卵障害・体外受精(成熟卵がとれない・凍結できない)

一般的に、潜在性甲状腺機能低下症の頻度は約5%とされ診断の基準は現時点で確立されていませんが、TSH(甲状腺刺激ホルモン)レベルが2.5mIU/ml以上で甲状腺ホルモンレベルが正常範囲内である場合に該当すると言われています

この状態でも、PO抗体や抗サイログロブリン抗体が陽性であれば橋本病として診断されることもあります。 甲状腺と生殖に関わる問題ですが特に生殖補助医療の文脈で非常に重要な要素となっており甲状腺ホルモンは、卵胞の発育や黄体の維持に必須なホルモンです。 卵胞、黄体、そして受精卵に甲状腺ホルモンレセプターが存在します。甲状腺ホルモンが正常レベルに保たれている場合(例えば、潜在性甲状腺機能低下症など)特に問題は生じないとされています

甲状腺ホルモンのレベルが低下すると(原発性または中枢性甲状腺機能低下症の場合)、卵胞発育が不十分になる可能性があり排卵にも障害・黄体機能が不全になると、流産のリスクも上がる可能性があります。

注意

体外受精において、卵巣刺激周期によって誘発される可能性のある甲状腺機能の変動です。卵巣を刺激して多数の卵胞を発育させる過程で血中エストロゲン水準が急激に増加する場合があります

このエストロゲンの増加は甲状腺ホルモン結合タンパク質(TBG)の同時増加を引き起こし結果として甲状腺機能低下に繋がる可能性が高まります。TBGが増加すると血液中で自由に活動する甲状腺ホルモン(特にFT4)が減少します。これが結果として甲状腺刺激ホルモン(TSH)の上昇を促し甲状腺機能低下症に進展する可能性が高まるのです

 

ひとりごと

体内時計の役割とその調整が、甲状腺疾患やその他の内分泌異常に与える影響について非常に詳細な情報が提供されています。体内時計は自律神経やホルモン分泌のコントロールに大きく寄与しているため不規則な生活がこれらの機能に影響を及ぼします

食事は体内時計の維持において非常に重要な要素であり視床下部という脳内構造が光の信号や血糖値の変動を感知してリズムを調整しているのです。定時に食事を摂ることで体内時計に一定のリズムを教えることができるので食事時間の確立は非常に重要です。特に朝食は一日のリズムを整えるうえで役立つとされています

睡眠は体内リズムの修復と調整において欠かせない要素でありメラトニンというホルモンが関与しています。このホルモンは夜間に分泌が高まり体内時計をリセットする機能を果たします。このため夜11時前に就寝することが推奨されています。くもり鍼灸院・整体院では22時を推奨しています

さらに朝日を浴びることで体内時計がリセットされるという観点から早起きして朝の光を浴びる習慣も非常に重要です。

体内時計の維持と調整は甲状腺機能障害の治療にも非常に影響する要素であり、食事や睡眠、朝日の浴び方まで、多角的なアプローチをする事で、誘発剤を使用している場合でも排卵障害や空胞の率を低下させることができます。規則正しい生活習慣の確立は甲状腺機能障害治療の一環として考慮するべき重要なポイントであると言えるでしょう

ぬくもり鍼灸院・整体院での対策

不妊専門クリニック・セカンドオピニオン(脳神経内科・外科)の治療を優先した上で、卵子の質を下げないように生活の改善(血液成分)と施術で自律神経のコントロールを行いホルモンの安定を図っていきます。東洋医学では「養生」という基本的な考えがあります(西洋医学では恒常性=ホメオスタシス)千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院ではこの東洋医学・西洋医学の基本を大切に行い人間の持つ、本来の力を西洋医学の力を借りて最大限引き出す事を1番に考えております。

養生とは

医療と養生は密接に関連していて特に東洋医学ではこの関係性が強調されます。治療だけでなく生活習慣や生理状態も考慮に入れて全体的な健康を促進するのが養生の目的です

過去には養生が治療に匹敵するかそれ以上の価値を持っていたことから多くの養生法や知識が蓄積されています。東洋医学では病気になる前の状態を整えることを重要視しており非病理的な要素も治療の一環として考慮されます

食事に関する養生法、運動も多く存在し、これらは全体的な健康維持や疾病予防に役立つとされています。

現在では東洋医学としての養生は漢方や針灸を用いた疾病予防と健康維持に焦点を当てられて対処療法的に行われている感が多く感じていますが西洋・近代医学だけでなく伝統医学でも共通の理念とされているのが、東洋医学・医師を目指す学生が入学して1週間以内に学ぶ「養生」・「恒常性=ホメオスタシス」となっております。

卵子の質を下げないとは?

卵子の質でよく使われる言葉、「卵子の質を上げる」これは無理です。ではどうすれば良いのか?単純で「卵子の質を下げない」これが「良い卵子≒DNAの断片化がない卵子」の獲得方法となります。便宜上「卵子の質を上げる」と言っているのであれば意味は上がりますが、これをやると・飲むと「卵子の質が上がります」は無知な治療院の判断基準となります。

10秒も掛からないので「DNAの断片化を起こしにくくすることができるかもしれない」とでも言い「卵子の質をあげる」という間違った認識を正す事で、これから10年・20年先の不妊に悩む方々への正しい知識で妊活をしてもらう為に必要な事だと思います。

卵子の元になる「卵母細胞」が何十年もほぼ老化しない理由が明らかに
リンク元:翻訳機能を使いお読みくださいhttps://www.nature.com/articles/s41586-022-04979-5

このように排卵に向かう半年から1年にかけ「卵子は老化」するのであって、その老化≒DNAの断片化の起きる割合が20代と40代では圧倒的に違うだけなのです。単純に「防御をトコトン」やれば良いこれだけなのです。それだけで40代の妊娠や低AMH群・多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を数多く出せる鍼灸院・整体院の出来上がりです。

「生活リズムが乱れる、すなわち、「生体リズム」が乱れると下記のような病気をもたらすことが遺伝子操作実験から明らかにされています。
生活習慣病になります。高血圧には時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per2、)が関係し、メタボリック症候群には時計遺伝子Clockが関係しています。

  • 糖尿病では、B-mal1、Clock、Per2、が関係しています。
  • コレステロールが高くなることには、肝臓時計と中枢時計の不調和でインスリンが関係するらしいです。
  • 骨が脆くなります。骨は昼間に溶けて夜作りかえられますこの骨のリモデリングにはレプチンと交感神経系と時計遺伝子(B-mal1、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。
  • 早期老化がおこり寿命が短くなります。血管内皮細胞で産生される一酸化窒素(NO)が関係し、このNOと時計遺伝子(B-mal1、Per2、)が関係しています。
  • 癌との関係、時計遺伝子(B-mal1、Clock、Per1、Per2、Cry1、Cry2)が関係しています。このいづれかに異常があると内臓がんが発生しよい。Per1、Per2は発癌頻度をたかめ、Cry1、Cry2は血液がん(悪性リンパ腫)に関係していることなどが見出されました。

以上の現象から体内時計(生体リズム)は細胞分裂のリズム、DNA障害有無の監視修復、生理機能の円滑推進の監視・管理を担っていると考えられます。
乱れた生活リズムを正し、朝日を浴びて、朝食を十分に食べてよく働くことに健康の基礎があるようです
引用元:三豊・観音寺市医師会

これを体内全ての細胞と置き換えられるか変えられないかで意味は変わります。卵子と言うものは女性の細胞で1番大きな細胞という事を認識したうえでどのように影響を与えるのかを考えた方が良いです。

当院の不妊に対しての施術・生活改善のアドバイス

千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院では施術・アドバイスには全て西洋医学的にもエビデンス(根拠)がある「卵子の保護」・「ホルモンのコントロール」を行っております。

当院の体質改善