当院の特徴(超音波)
突発性難聴や低音型難聴・メニエール病に対する施術法として、当院の特徴としては耳周辺の体表から1MHzの超音波を照射し内耳や蝸牛・前庭にアプローチして循環・修復を促進するという方法を取っています。民間療法としては鍼灸(当院は鍼灸院です)や整体(私はカイロプラクティックからこの世界に入り鍼灸・整骨院を改行いたしました)なので鍼灸や整体・カイロプラクティックを批判する内容ではなく純粋にどうして超音波を施術に取り入れているのかを話をしていきます。
超音波療法の優位性と特徴
超音波療法は1MHzの超音波を用いた治療法で鍼や手技では届きにくい深部組織や神経にまでアプローチできるのが最大の特徴です。耳の奥深くにある内耳や蝸牛、前庭、さらに聴神経にまでの組織の修復や血流改善、自律神経の調整を促します。乳様突起周辺からのアプローチでも超音波の浸透力を利用して内耳神経や迷走神経にまで作用できるため突発性難聴の改善に非常に効果的と感じ施術を行っております
なぜ超音波は内耳・蝸牛・前庭まで届くのか?
1MHzの超音波は皮膚や筋肉骨を通り抜け、約5cmほどの深部組織に到達することができます。乳様突起周辺(耳の後ろの硬い骨の部分)・耳周辺から超音波を照射致します
- 内耳音を感じ取る有毛細胞や聴神経が集まる重要な部位です。超音波は内耳の細胞を微細な振動で刺激し代謝を促進することで細胞の修復を狙います
- 蝸牛(かぎゅう)音の振動を電気信号に変換する有毛細胞がある場所です。超音波は有毛細胞の代謝を高め、酸素や栄養の供給を改善し損傷した細胞を回復させる事を狙います
- 前庭平衡感覚を司る部分です。超音波が前庭の神経細胞を刺激し自律神経のバランスを調整することで、めまいやふらつきの症状を改善する効果が期待されます
乳様突起周辺から内耳神経に届くのか?
超音波は乳様突起周辺の皮膚や筋肉を通り奥にある内耳神経(聴神経)や蝸牛、前庭に到達することが可能です。これにより鍼や手技では直接アプローチが難しい部位にも影響を与えられるのが超音波の強みです。内耳神経や蝸牛周辺の組織を刺激することで神経伝達の改善や聴力の回復を促します
考えられる効果
体表から内耳までの距離耳周辺の体表から内耳までの距離は個人差がありますが、一般的には約3〜5cm程度です
内耳への血流は内リンパ液および細小血管によって供給されています
内耳神経(聴神経)への効果
超音波の微細な振動が聴神経の細胞代謝を活性化させ損傷した神経細胞の修復を促進します。これにより神経伝達の速度や正確性が向上し音が脳に正しく伝えられるようになるため聴力の改善が期待できます
内耳および蝸牛への効果
超音波は蝸牛内の有毛細胞を刺激し代謝を活性化させるとともに血流を促進します。これにより蝸牛内の老廃物の排出がスムーズになり酸素や栄養の供給が向上します。血流が改善されることで有毛細胞の健康が保たれやすくなり聴覚の感度が高まりやすくなります
前庭への効果
前庭は平衡感覚を司る部分ですが超音波の振動が前庭の神経細胞を刺激し平衡機能を整えます。さらに超音波が迷走神経を介して自律神経系に作用しバランスを改善することでめまいやふらつきなどの症状を軽減する効果も期待しています
迷走神経への効果
迷走神経は内耳の血流や自律神経のバランスに深く関わっており超音波の刺激を受けることで副交感神経の働きが活性化されます。これによりストレスが軽減され内耳の血流が改善されることで聴神経の機能も安定化しやすくなります
超音波療と鍼の比較
当院の特徴であるSSPでわかりますが経絡やツボという理論は当院も活用しております。ちなみに美容鍼や逆子の施術に関しては現在も「鍼」を使用しております
深部組織への到達能力(一般的な超音波と鍼との比較)
超音波療法
高い浸透深度:1MHzの超音波は約5cmの浸透深度を持ち頭部の深部構造(内耳、蝸牛、前庭)にエネルギーを直接届けることが可能です
精密な焦点設定:超音波は特定の深部組織にエネルギーを集中させることができターゲット部位への直接的なアプローチが可能です
鍼治療
限定的な深部到達:鍼は物理的に深部組織に刺入できますが深部到達能力は超音波に劣ります
経穴への依存: 鍼治療は特定の経穴(ツボ)に依存するためターゲットとなる深部組織に直接アプローチする柔軟性が限定されます
血流改善(一般的な超音波と鍼との比較)
超音波療法
直接的な血流促進:超音波の機械的振動が微小血管を拡張し局所的な血流を直接的に増加させる効果があります
温熱効果:超音波による微小な熱効果が血管拡張を促し血流を改善します
キャビテーション効果:超音波が微小気泡を生成し細胞レベルでの血流改善や代謝活性の向上を促進します
鍼治療
間接的な血流促進鍼刺入による神経刺激や自律神経系の調整を通じて局所的および全身的な血流バランスを改善します
エンドルフィン分泌鍼刺激によりエンドルフィンなどのホルモンが分泌され血流改善に寄与しますが超音波ほど直接的ではありません
神経修復促進の能力
超音波療法
細胞修復の促進超音波の振動が細胞膜の透過性を一時的に増加させ修復物質や栄養素の細胞内への輸送を効率化します
神経成長因子の増加超音波刺激により神経成長因子(NGF)の分泌が促進され神経細胞の修復や再生を促します
再生医療との相性超音波は幹細胞の分化や組織再生を促進する研究が進んでおり神経修復における応用可能性が高いと考えられます
鍼治療
神経刺激による修復鍼刺入が神経伝達を刺激し神経成長因子の分泌を促進します、超音波ほど直接的な細胞レベルの修復促進効果は限定的です
抗炎症効果鍼治療は炎症を抑制し神経周囲の環境を改善することで間接的に神経修復を支援します
当院の特徴(鍼灸や整体で改善されていない場合はご相談下さい)