千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院での「むずむず脚症候群」の施術を行う際の注意事項、当院ではクリニックとの併用を前提としています。医師の診断や治療を受けている方を対象としており症状の改善や状態の確認を行いながら施術を進めていきます。そのため基本的に現在クリニックに通院されている、もしくは過去に通院歴がある方のみの対応となりますので、ご了承ください。併用することでより安全かつ効果的なサポート・相乗効果を狙えると考えています
むずむず脚症候群(RLS)が夜間に出やすい理由とは?
サーカディアンリズム(概日リズム)
サーカディアンリズムは約24時間周期で変動する体内時計であり、睡眠・覚醒サイクル、ホルモン分泌、体温調節などを調整します。RLSの症状が夜間に悪化する主な理由の一つは、この概日リズムに関連しています
- ドーパミンの昼夜変動:ドーパミンは運動制御や感情調節に重要な神経伝達物質でありRLSの発症に深く関与しています。日中はドーパミンの分泌が活発ですが夜間になるとその分泌が減少しRLSの症状が現れやすくなります
- メラトニンとの相互作用:メラトニンは夜間に分泌される睡眠ホルモンであり睡眠を誘導しますがドーパミン系に対して抑制的な影響を与えることがあります。これがRLSの夜間症状を悪化させる一因と考えられています
ドーパミン系の機能低下
RLSの主要な病態生理学的要因としてドーパミン系の機能不全が挙げられます。夜間にドーパミンの合成や放出が低下することで運動制御や感覚処理が乱れRLSの症状が現れやすくなります
- ドーパミン受容体の感受性低下:研究によるとRLS患者ではドーパミンD2受容体の感受性が夜間に低下しており、これが症状の悪化に関係しています
- ドーパミン合成の抑制:鉄欠乏症はドーパミンの合成に不可欠なチロシンヒドロキシラーゼ(TH)の活性を低下させドーパミンの生成を阻害します。夜間には体内の鉄代謝が変動しやすく、これがRLS症状の夜間悪化に繋がります
鉄欠乏との関連
鉄はドーパミンの合成において重要な役割を果たすミネラルであり鉄欠乏はRLSの症状を悪化させることが知られています
- 鉄とドーパミン合成:鉄はTHの補因子として働きチロシンからL-ドーパへの変換を促進します。鉄が不足すると、この酵素の活性が低下しドーパミンの合成が阻害されます
- 鉄欠乏の夜間影響:夜間には体内の鉄利用効率が低下するためドーパミン合成がさらに抑制されRLSの症状が悪化します
神経伝達物質のバランス
RLSの症状悪化にはドーパミンだけでなく他の神経伝達物質も関係しています
- GABAの増加:夜間にはGABA(γ-アミノ酪酸)の活動が増加しドーパミン系を抑制することでRLS症状を誘発します
- セロトニンとの関係:セロトニンもRLSに影響を与える可能性がありドーパミンとのバランスが崩れることで症状が悪化します
体温調節の影響
夜間には体温が低下する傾向があり体温変動がRLSの症状に影響を与えることがあります
- 体温低下と筋肉の収縮:体温の低下は筋肉の収縮や緊張を引き起こしやすくなり、これが「むずむず感」を誘発します
- 血流の変動:夜間には血流が変動し末梢の血液循環が低下することで脚への酸素供給が減少し不快感を引き起こす可能性があります
昼間の活動と筋肉疲労
日中の活動量が多い場合は夜間に筋肉の疲労感が蓄積され不快感や「むずむず感」として感じられることがあります
- 筋肉疲労と感覚過敏:日中の活動によって筋肉が疲労し疲労が夜間に不快感として現れることが報告されています
- 運動不足の影響:日中の運動不足も血流の低下や筋肉の硬直を招きRLSの症状を悪化させる要因となります
睡眠の質
質の高い睡眠は神経伝達物質のバランスを維持し神経可塑性を保つ上で重要です。睡眠不足や不規則な睡眠パターンはドーパミン系の機能不全を引き起こしRLSの症状を悪化させます
- 神経伝達物質のリセット:睡眠中に神経伝達物質のバランスが調整されドーパミン系の機能が正常化します。睡眠不足はこのプロセスを阻害しドーパミン系の不均衡を招きます
- ストレスホルモンの増加:睡眠不足はコルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を増加させドーパミン系の機能をさらに抑制します
ホルモンバランスの変動
夜間には他のホルモンの分泌も変動しRLSの症状に影響を与えることがあります
- コルチゾールの夜間増加:コルチゾールは朝にピークを迎え夜間には低下しますが、ストレスや睡眠障害により夜間に増加するとドーパミン系の機能が抑制されRLSの症状が悪化する可能性があります
- インスリン分泌の変動:夜間のインスリン分泌も血糖値の変動に影響を与え神経伝達物質のバランスに影響を及ぼすことがあります
生活習慣
夜間の環境や生活習慣もRLSの症状に影響を与えます
- 照明と電子機器の使用:夜間に強い照明や電子機器の使用は体内時計を乱しサーカディアンリズムの乱れを招くことでRLSの症状を悪化させます
- 食事とカフェイン摂取:夜間の食事やカフェイン摂取は神経伝達物質のバランスに影響を与え、RLSの症状を誘発することがあります
まとめ
むずむず脚症候群(RLS)が夜間に出やすい理由はサーカディアンリズムによるドーパミンやメラトニンの変動、鉄欠乏によるドーパミン合成の抑制、神経伝達物質のバランスの乱れ、体温調節の影響、身体活動と筋肉疲労、睡眠の質、ホルモンバランスの変動、環境要因と生活習慣、さらには遺伝的要因などが複合的に作用しています
RLSの夜間症状を緩和するための対策
- 規則正しい睡眠パターンの維持:毎日同じ時間に就寝・起床し、睡眠の質を高める
- バランスの取れた食事:鉄分やドーパミンの前駆物質であるチロシンを豊富に含む食品を摂取する
- ストレス管理:リラクゼーション法や深呼吸、ヨガなどを取り入れストレスホルモンの分泌を抑制する
- 適度な運動:日中に適度な運動を行い筋肉の疲労感を管理する
- 環境整備:就寝前の電子機器の使用を控え睡眠環境を整える
- 鉄補充療法:医師の指導の下で鉄剤を適切に摂取する
- 専門家への相談:症状が重篤な場合は医療専門家に相談し適切な治療やサポートを受ける
当院のむずむず脚症候群の施術
自律神経を整えることを優先として「むずむず脚症候群」の症状(夕方からの不快感)を気にならないレベルまでにすることを狙う施術となります。
日本でも当院でしか受けることができない施術となります。(複合しての施術ですが胸鎖乳突筋・後頭下筋群へのリンパマッサージ・筋膜リリース以外は全て自律神経に関してエビデンスがある施術)
- 迷走神経への超音波刺激(1メガヘルツの超音波を皮膚から当てて施術)
- 乳様突起周辺からの微弱電流(マイクロエレカント)
- 後頭下筋群・鎖骨部へのハイボルテージ・超音波
- 星状神経節への近赤外線(スーパーライザーアルファビーム)
- 内耳への赤外線
- 胸鎖乳突筋・後頭下筋群へのリンパマッサージ・筋膜リリース
むずむず脚症候群整体の料金
施術時間は約60分となります。(ネット予約の場合は自律神経系の施術となり、枠の関係上45分と表示されますが、60から80分と考えてください)
症状が強い場合は1週目は週2,3回通院、その後にむずむずはあるが寝れるようになったら週1回ぐらいが通院の目安となります。