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起立性調節障害に対する認知行動療法の効果について
起立性調節障害は、自律神経の不調により血圧や心拍数の調整がうまくいかなくなる疾患で立ち上がった際にめまいや動悸、倦怠感などを引き起こします。特に思春期の子どもに多く見られ、生活リズムの乱れやストレス、そして心理的な要因も深く関与していることが少なくありません
そこで精神的・心理的な面を改善するための治療法として注目されているの認知行動療法(CBT: Cognitive Behavioral Therapy)です。CBTは不安障害やうつ病といった精神的疾患に効果があるとされていますが起立性調節障害に対しても一定の効果が期待されています。ここではCBTがどのようにODに寄与するのかを詳しく解説します
認知行動療法とは何か?
認知行動療法とは個人の思考(認知)と行動に焦点を当て、そのパターンを修正することで症状を改善していく心理療法です。CBTの基本的な考え方は「考え方が感情や行動に影響を与える」というものです。たとえばネガティブな思考を持つとそれがストレスや不安感を強め結果として体調が悪化することがあります。CBTでは、そのようなネガティブな思考パターンを修正し、ポジティブかつ現実的な考え方を身につけることを目指します
CBTの主な手法には以下のようなものがあります
- 認知再構成ネガティブな思考を現実的かつ前向きな考え方に変える
- 行動活性化活動レベルを少しずつ増やすことで、気分や感情を改善する
- 問題解決トレーニング問題に直面した際に適切な対処法を見つけるための訓練
- ストレス管理ストレスを軽減し、症状の悪化を防ぐための手法
起立性調節障害における心理的要因
起立性調節障害は自律神経の乱れが主な原因ですが心理的な要因も症状の悪化に関与しています。ストレスや不安が自律神経に影響を与え、それがさらなる体調不良を引き起こすという悪循環がよく見られます
ストレスと自律神経の関係
ストレスは体の自律神経に強く影響します。自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経系から構成され、血圧、心拍数、消化機能などの調整を行っています。通常、これらの神経がバランスよく働くことで心身の健康が保たれますがストレスが加わると交感神経が過剰に働き副交感神経が抑制されるため自律神経のバランスが崩れます。このような状態が続くとODの症状が出やすくなるのです
学校のプレッシャーや家庭でのストレスが蓄積すると自律神経が乱れODの症状が悪化することがあります。この場合、ストレスを適切に管理することが症状改善の一歩となります。
不安感と起立性調節障害
ODの子どもたちは長引く症状によって不安感を抱えることが多いです「また立ちくらみが起きるのではないか」「学校に行けなくなるのではないか」といった予期不安が、さらなる症状悪化を引き起こすことがあります。こうした不安感が続くと、さらに自律神経が乱れ体調が悪化していくという悪循環に陥りやすいです
CBTは、この不安感に対処するために効果的です。CBTを通じてネガティブな思考をより現実的かつ前向きなものに変えていくことで不安感を和らげ体調の改善が期待できます
認知行動療法が起立性調節障害に与える効果
認知再構成による不安の軽減
認知再構成はネガティブな考えを認識し、それをポジティブな思考に変えていく手法です。ODの子どもは「立ち上がったらまた気分が悪くなるかもしれない」という恐怖心を抱くことがよくあります。この恐怖心が実際の症状を悪化させる原因となるのです
CBTでは恐怖心を「本当にそうなのか?」と問い直し現実的な考えに変えていく訓練を行います。たとえば「最近は立ちくらみが少なくなってきた」「ゆっくり立ち上がれば問題ない」など、ポジティブな面に目を向けることで不安感が少しずつ軽減していきます
行動活性化による日常生活の改善
ODの症状が悪化すると子どもたちは日常生活に制限を感じやすく外出や学校への登校が困難になることが多いです。CBTの行動活性化では状況を改善するために、まずは小さな目標を設定し、それを少しずつ達成していく方法を用います
「今日は朝7時に起きてカーテンを開けて、また寝る」「今日は朝食を一口だけ食べる」「今日は10分だけ散歩する」「10分だけ勉強する」といった小さな目標を設定し、それを達成することで成功体験を積み重ねます。これにより、少しずつ自信を取り戻し、生活のリズムを整えることができます。
トレーニングによるストレス対処法の習得
ODを抱える子どもたちはストレスに対する対処法が十分でないことが多いです。CBTの中にはストレスに直面したときにどのように対処すれば良いかを学ぶ問題解決トレーニングも含まれています。このトレーニングを通じて学校での問題や体調の管理に対して段階的に解決策を見つけ出す方法を学ぶことができます
CBTがもたらす長期的な効果
CBTの効果は短期的なものではなく長期的な改善が期待できる治療法です。CBTを通じて子どもたちはネガティブな思考パターンを自分で認識し、より前向きな思考へと変えていく力を養います。またストレスに対する対処法や問題解決能力を身につけることで将来的に再発するリスクを軽減することができます
結論
認知行動療法(CBT)は起立性調節障害に対する有効なアプローチの一つです。心理的な要因がODの症状悪化に関与している場合はCBTを通じて不安感やストレスを軽減し日常生活の質を向上させることができます。症状の緩和だけでなく長期的な精神的成長にもつながるためCBTはODに苦しむ子どもたちにとって有益な治療法であると言えるでしょう
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起立性調節障害とは?
起立性調節障害は、特に小学生から高校生までの思春期のお子さまに多く見られる症状です。自律神経がうまく働かなくなることで血圧や心拍数の調整が難しくなり立ち上がるときにめまいや疲れを感じたり朝起きるのが辛く学校に行けなくなってしまうこともあります
自律神経の乱れが原因となり起立性調節障害が現れると日常生活が難しくなることもあります。自律神経は血圧や心拍数、消化機能などを調整する神経系で、これが乱れると心身のバランスが崩れてしまいます。結果として起立性調節障害の症状が現れることがあります
千葉県船橋市ぬくもり整体院・鍼灸院では、この自律神経に働きかける施術を専門に行っており特に頚部(首)の緊張を和らげることで自律神経のバランスを整えることを目指しています
起立性調節障害の原因
起立性調節障害の原因には生活習慣や成長期に起こる体の急激な変化、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどが関係していますが、主な原因は自律神経の不調です
成長期の急激な変化特に思春期のお子さまは急に身長が伸びたり体重が増えたりすることで自律神経がその変化に追いつかなくなることがあります。その結果、血圧や心拍数の調整がうまくいかず、めまいや動悸、立ちくらみなどの症状が現れることがあります
生活習慣の乱れスマートフォンやパソコンの利用時間が増え夜更かしが続くと体内時計が乱れ睡眠の質が低下してしまいます。これが自律神経に悪影響を与えることもあります
ストレス学校生活や受験、友人関係などの精神的なストレスも、自律神経のバランスを崩す一因となります。特にプレッシャーを感じやすいお子さまは、これが原因で症状が悪化することもあります
血液循環の悪化姿勢が悪かったり運動不足が続いたりすると血液の循環が悪くなり自律神経の調整がうまくいかなくなることがあります。立ち上がったときに血圧が急に下がってしまうと、めまいや疲れを感じやすくなります
これらの原因に対処するためには、まず自律神経を整えることがとても大切です。ぬくもり整体院・鍼灸院では、頚部の緊張を緩和することで自律神経の調整を行い症状の改善を目指しています
自律神経への取り組み
自律神経は首や脊柱の周りを通っているため首の筋肉や神経に働きかけることが非常に重要です。特に首の筋肉が緊張すると神経や血流が圧迫されてしまい自律神経がうまく機能しなくなります。これにより起立性調節障害の症状が悪化することもあります
ぬくもり整体院・鍼灸院では首の緊張を和らげる施術を通じて神経の圧迫を取り除き自律神経のバランスを整えます
超音波を使った無痛施術鍼や灸を使用せず、経絡に沿って超音波を当て深部の筋肉や神経に働きかけます。この超音波施術は無痛で小学生でも安心して受けることができます
首の緊張を緩和首の筋肉が緊張すると自律神経に悪影響が出てしまうため首の筋肉を柔らかくして神経や血管が圧迫されないようにすることが大切です。これにより血液の循環が改善され自律神経が正常に働くよう狙っています
ストレートネックの改善ストレートネックとは首の本来あるべき湾曲が失われてしまい、まっすぐな状態になることです。姿勢が悪かったり、スマートフォンやパソコンの長時間利用が原因で起こることが多く自律神経の乱れや頭痛、肩こりの原因になります。当院ではストレートネックの改善を目的とした施術も行っており起立性調節障害の根本的な原因に働きかけています
自律神経の調整による効果
自律神経が整うことで、次のような効果が期待できます
- 血圧の調整自律神経が正常に働くことで、血圧が安定し立ちくらみやめまいなどの症状が改善されます
- 心拍数の安定心拍数が整うことで、動悸や息切れが軽減され疲れを感じにくくなります
- 消化機能の改善自律神経は消化機能にも影響を与えるため消化不良や胃の不快感が改善されることもあります
- 睡眠の質向上自律神経が整うと深い睡眠がとれるようになり朝の目覚めもスッキリします
小学生でも安心の施術
ぬくもり整体院・鍼灸院では、小学生でも安心して施術を受けられる環境を整えています。施術はすべて無痛で行われ鍼や灸といった痛みを伴う方法ではなく、超音波を使った優しい施術が特徴です
さらに親子で一緒に来院していただけるため保護者の方も一緒にリラックスして施術を受けることができます。お子さまたちは痛みを感じることなく施術を受けることができるため安心して通院していただけます
起立性調節障害に悩む方へ
起立性調節障害は特に思春期のお子さまにとって大きな負担となり学校生活や日常生活に支障をきたすことがあります。でも正しい取り組みをすることで自律神経が整い症状の改善が期待できます
千葉県船橋市にあるぬくもり整体院・鍼灸院では、首の緊張を和らげて自律神経に直接働きかけることで起立性調節障害の症状を改善するお手伝いをしています。ストレートネックの改善や姿勢の矯正、さらに頭痛や肩こりの軽減にもつながるこの施術は長期的な健康を維持するうえでも役立と信じ施術を行っております
お子さまたちが安心して施術を受け自律神経のバランスを整えて元気な毎日を取り戻せるようにサポートいたします。起立性調節障害でお困りの方は、ぜひ一度ぬくもり整体院・鍼灸院にご相談ください
自律神経系の施術を得意としてただ身体が楽になるのではなく、身体の細胞が作り出す染色体レベルまで追求し、世界的な染色体検査会社から日本の鍼灸院をはじめ東洋医学で初めてメデイアに呼ばれたのが「ぬくもり鍼灸院・整体院」となります。根拠ある施術は当然としていかに症状を改善させ身体本来の力を取り戻す事に追求した治療院となります。
- 少しでも施術料を減らす為に、広告費を払いテレビ・雑誌などでは宣伝はしない治療院です(ホットペッパーなどのポータルサイトでも登場しません)
- 当院にあるメニューでは東洋医学だけではなく西洋医学レベルでの知識も豊富で利用者さんの不安を無意味な言葉の安心ではなく、根拠があり安心できる説明が出来る、また柔軟に施術を変え改善への近道を探す(当然治療費の追加は一切なし)
- 回数券やフリーパス・予約を迫るなどは一切ないと宣言致します。(そういう時間があるのでしたら時間いっぱいに症状の改善方法を一緒に探しましょう)
- 初診で不安が強い方などはできるだけ、貸し切り状態で施術を行いますので電話かLINEでご相談ください(付き添いも可能です)
ご予約・ご相談はコチラ
施術時間の目安約1時間となります。
初診の場合は必ず電話かLINEで起立性調節障害とお伝えください(同伴者が多い為に、予約状況がネットでの空き状況で変わることがあります)
電話のご相談は、はじめにお名前・相談をするにも時間が空いているか確認をしてください
現在は近赤外線としてアルファビームを使用しております。
伊藤製「複合治療器」これも下総中山駅周辺の整骨院では当院のみ設置
当然ですが「微弱電流」・「ハイボルト(ハイボルテージ)」での追加料金はありません