偏頭痛(片頭痛)|千葉県船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院
迷走神経と自律神経を整え、首の緊張を解消するぬくもり鍼灸院・整体院で頭痛のない日々を
ズキズキと脈打つような痛み、吐き気、光や音に敏感になり、日常生活が思うようにいかない…そんな偏頭痛(片頭痛)に悩まされていませんか?毎日の痛みや不調が続くと心も体も疲れてしまいますよね。千葉県船橋市のぬくもり鍼灸院・整体院では迷走神経や自律神経に働きかける施術を通して体の内側から頭痛を和らげるお手伝いをしています
偏頭痛の原因となる首や肩の緊張をしっかりと施術し自律神経のバランスを整えることで頭痛の頻度や強さを軽減できる可能性があります。当院の施術は痛みの根本からアプローチできる施術を行い頭痛のない生活を目指すものです。つらい偏頭痛(片頭痛)を我慢せしない毎日を取り戻してみませんか?
頭痛外来や脳神経外科などで受診をお勧めいたしますが、どうにもできない場合はご相談ください
当院の施術内容
予兆期・前兆期・頭痛期・回復期により施術内容は変化しますが、使用するものを書いていきます。
妊娠中(妊婦)でも使用可能となります、エコーなども超音波です。鍼や指圧よりも深部に到達し骨も貫通(イメージ)でき奥の筋肉までアプローチできます。また末梢神経の修復や血流の改善・通称コリなどに優れておりますが、ただ超音波を使用しただけでは効果はすぐに消えてしまいます。技術・知識に差が付くのが難点ですが、超音波直後に「かっさ」・「マッサージガン」・「筋膜リリース」などを行う事で効果が持続しやすくなるのが特徴です。
マイクロエレカントで、微弱な電気とは違います。マイクロエレカント(微弱電流)はかける場所により迷走神経にアプローチでき自律神経のコントロールや局所的にしかけることもできます。
星状神経節に仕掛ける事で星状神経節ブロックの約7割の効果があると言われている近赤外線です。当院では現在同じ近赤外線であるアルファビームの方が使用頻度が多いですがスーパーライザーもおいてあります。
ハイボルテージ(妊娠中・妊婦)は使用不可、ただ電気を掛けるだけではなく、通電中に筋肉を動かしながら行うと短時間で可動域の違いが実感できるだけではなく疼痛の管理・神経痛など幅広く使用できます。
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最終受付時間は午前が11時、午後は19時となります。
船橋ぬくもり整体院の頭痛整体は何が違うのか?
後頭下筋群にアプローチできるか?できないか?
後頭下筋群は後頭部から頚椎にある深い筋肉(深層筋)です。頭痛が長引く・慢性化している方はこの後頭下筋群が固くストレッチをしても表面の筋肉しか動かず、頭痛に効くストレッチなどしてもあまり効果が出ません。
マッサージや整体などもこの深層筋には直接アプローチする事は難しくやはり表面の筋肉だけで、マッサージや整体をしてもその場限りの改善で終わる事が多いです。
鍼灸院らしく言ってみると、後頭下筋群の経穴では風府(GV16)・完骨(GB12)・天柱(BL10)・風池(GB20)となります。
こちらも後頭下筋群の過緊張が起きている場合は起始停止まで鍼で狙うのが難しい所ですが、ぬくもり整体院は得意としている部位となります
後頭下筋群へのアプローチで1番良い方法は
超音波で後頭下筋群の緊張を緩めてからストレッチを行う事が頭痛(大後頭神経の絞扼)の改善に効果的となりました。
超音波での施術で効果を狙えるのは
- 循環を改善させて疼痛の緩和、
- 組織の伸展性改善、
- 筋スパズムの軽減、
超音波治療というものは理学療法を含め病院(クリニック)では世界で1番人気がある物理療法ですが、ただ超音波を当てるのではあまり効果がなく施術を行いながら小まめに「連続モード」と「間欠モード(パルス)」の切り替えストローク(動かし方)・グローブの方向性など使い方次第で効果を感じない、絶大な効果を感じたと施術者の技術が多いに出る物理療法です。
当院では超音波を片側に約5分行い、利用者さんに自分で首を動かしてもらいます約5分で30分マッサージするより可動域が広がります。その後両方の後頭下筋群+胸鎖乳突筋+肩甲挙筋+αに超音波術を行いマッサージ・整体へと入ります。
後頭下筋群が土台となり、土台が崩れると反復性(一般的には慢性的)な頭痛持ちとなります
三叉神経へのアプローチ
片頭痛の仮説としては現在「三叉神経血管説」という説が有力となっておりますが、この説では何かしらの刺激で頭蓋内血管に分布する神経終末が刺激→血管作動性物質が放出→血管が拡張→無菌性の炎症→片頭痛となる説です。
片側だけに起こるのが片頭痛ではありません
近赤外線(スーパーライザー・アルファビーム)を使用して星状神経節・三叉神経・後頭下筋群など選択し使用いたします。
ペインクリニックなどでは大後頭神経痛にも使用されておりますが、頭痛でブロック注射は、、と考えている方などには安全で副作用がない近赤外線は試してみる価値があると思われます。※とても信用できるペインクリニックがあるので紹介ではありません(高診願い)が教える事は可能です。
また超音波や鍼灸で取り切れない場合トリガーポイントに近赤外線を行う事も頭痛には効果的な手法となります
ハイボルテージと後頭下筋群
Hi-Voltageは150Vを超える高電圧を用いますが、皮膚抵抗(電気特有のビリビリした感じを抑えております)
このハイボルトは高電圧の刺激を筋肉や靱帯の深部(深層筋)にアプローチできる事・高い治療効果が証明されているのが特徴で整骨院や整形外科などで「深層筋」までアプローチする院では人気の物理療法となります。
反復性緊張型頭痛と慢性緊張型頭痛の違い
反復性緊張型頭痛
反復性緊張型頭痛とは、頭・首・肩の筋肉の緊張から起こると考えられています。首・頭の筋肉に負担が掛かり筋肉は緊張し 血行が悪化し炎症が起こり、発痛物質(プロスタグランジン)などが産生されて頭痛を引き起こすものです。
夕方から痛くなる、お風呂後楽になる頭痛は反復性の可能性が高いと言われております。
慢性緊張型頭痛
慢性緊張型頭痛とは不安などの精神的ストレスが関連し脳から痛みを感じていると言われております
- 後頭下筋群
- 頭板状筋・頚板状筋
- 胸鎖乳突筋
- 鎖骨下筋
- 小円筋
- 肩甲挙筋・僧帽筋など表層に近い筋肉
最後に、ぬくもり鍼灸院と頭痛整体
頭痛整体を受けることで、頭痛の原因となる筋肉の緊張やストレートネックなどの問題を根本から解決する手助けをすることができます
当院の施術は、25年以上の臨床経験を持つ専門家によって行われ、個々の利用者さまの具体的な症状や体質に合わせて最適化されます
当院は単に痛みを抑えるだけでなく、その原因を追求し再発防止を目指しまております
また、当院の施術は超音波療法、近赤外線療法、ハイボルテージといった最先端の療法を駆使し深層筋に対する直接的なアプローチや疼痛緩和効果、関節の可動域の改善など、緊張性頭痛の改善に必要な全ての要素をカバーします
頭痛でお悩みの方は、ぜひ一度ぬくもり鍼灸院・整体院での施術をご検討ください
頭痛の種類
緊張性頭痛、片頭痛、群発性頭痛は、それぞれ異なる特性と原因を持つ頭痛の形態です。
緊張性頭痛
緊張性頭痛は、頭全体に広がる鈍い痛み・鈍痛・締め付けられる痛みが特徴です。このタイプの頭痛はストレスや筋肉の緊張によって引き起こされることが多く、通常は軽度から中度の痛みを引き起こします
緊張性頭痛は昼過ぎから起こる持続的な痛みであり、数時間から数日間続くことがあります。しかし、光や音に対する過敏さや吐き気といった症状は伴わないことが多いです
片頭痛
片頭痛は激しい脈打つような痛みが特徴で、片側の頭部に集中する事が多いです。また吐き気、嘔吐、光や音に対する過敏さといった他の症状も伴います
片頭痛は数時間から数日間続くことがあり日常生活に大きな影響を与える可能性があります
片頭痛の発作は特定の引き金によって引き起こされることがあり、これには食物、ストレス、睡眠の欠如、天候の変化などが含まれトリガーとも言われます。
群発性頭痛
群発性頭痛は、頭痛が群発(一連)として発生します。これらの頭痛は非常に強烈で、しばしば片側の目の奥や頭部に激痛を感じます
痛みは通常15分から3時間ほど持続し、その間に何度も繰り返されます
群発性頭痛の発作は、し特定の時間(通常は夜間)に発生し、週に数回から日に数回までの頻度で発生します
群発性頭痛は比較的稀で特に男性に多く見られます
片頭痛と緊張性頭痛の違い
片頭痛と緊張性頭痛はいくつかの重要な違いを持っています
まず、痛みの性質が異なります。片頭痛は強い脈打つような痛みを引き起こすのに対し、緊張性頭痛はより一般的で、鈍い痛み(鈍痛)を特徴とします。また片頭痛は通常片側に痛みを感じるのに対し、緊張性頭痛は頭全体に痛みを感じることが多いです
症状としては片頭痛は吐き気、嘔吐、光や音への過敏さなどの症状を伴うことが一般的で緊張性頭痛はこれらの症状を伴わないことが多く、日常生活を続けることができます
さらに、発生するトリガーも異なります
片頭痛は特定の食物・天候の変化・ホルモンの変動など、特定のトリガーによって引き起こされることが多く緊張性頭痛はストレスや筋肉の緊張が主な原因となります
これらの違いを理解することで、それぞれの頭痛の適切な管理と施術法を見つけることができます
頚性神経筋症候群に対する超音波療法の優れた点
はじめに
頚性神経筋症候群は、首や肩の筋肉が緊張し結果、神経が圧迫されて痛みやしびれが生じる症状です。現代のデスクワークやスマートフォンの使用に伴う姿勢の悪化が原因となることが多く、悩んでいる方も多いでしょう。船橋市のぬくもり鍼灸院・整体院では、1メガヘルツ(MHz)の超音波を用いた施術を行い効果を最大限に引き出しています。超音波療法の優れた点について詳しく説明いたします
超音波療法の原理と効果
超音波療法は、1メガヘルツ(MHz)の超音波を使用して体内の組織にエネルギーを伝えます。超音波は機械的な振動エネルギーを持ち、それが体内の組織に吸収されることで温熱効果をもたらします。この温熱効果により、以下のようなメリットが得られます
- 血行促進:温熱効果によって血管が拡張し血流が改善されます。これにより筋肉に酸素や栄養素が供給されやすくなり、老廃物の排出も促進されます。結果筋肉の疲労回復が早まり、健康な状態を維持しやすくなります
- 筋肉の緊張緩和:超音波の振動が筋肉をほぐし緊張を和らげます。これにより筋肉の柔軟性が向上し痛みが軽減されます。緊張が取れることで、日常生活の動作が楽になり姿勢の改善にも繋がります
- 炎症の軽減:超音波の温熱効果は炎症を抑える効果もあります。これにより痛みや腫れが軽減され、治癒が促進されます。炎症が減ることで痛みの原因そのものにアプローチでき、長期的な改善が期待できます
- 治癒促進:超音波療法は細胞の代謝を活性化し組織の再生を促進します。これにより、損傷した組織の修復が早まります。特にスポーツや日常生活での小さな怪我の治癒を加速させるために非常に効果的です
鍼灸と超音波療法の違い
鍼灸は、経絡(けいらく)と呼ばれるエネルギーの流れを調整しツボを刺激することで体のバランスを整える伝統的な施術法です。しかし超音波療法には以下のような優れた点があります
- 広範囲の刺激:鍼灸は特定のツボを針で刺激しますが超音波療法は非侵襲的に広範囲の組織を効果的に刺激することができます。これにより特定のツボだけでなく周囲の筋肉や組織全体に効果を及ぼすことができます。鍼灸では届かない広い範囲・深層筋をカバーすることが可能です
- 痛みの回避:鍼灸は針を刺すため刺される際の痛みや不快感を感じることがあります。一方、超音波療法は非侵襲的であるため痛みや不快感がほとんどありません。痛みに敏感な方や、針の恐怖感がある方にも適しています
- 感染リスクの低減:鍼灸は針を皮膚に刺すため感染のリスクがありますが、超音波療法は皮膚を傷つけないため感染のリスクがありません。清潔な環境で行う超音波療法は、より安全な施術法として推奨できます
- 深部組織への効果:鍼灸では届かない深部の組織にも超音波療法は効果的にアプローチできます。これにより根本的な施術が可能です。筋肉の奥深くにあるコリや緊張を緩和するために非常に効果的です
- 末梢神経の修復:超音波療法は末梢神経の修復能力が証明されており神経痛やしびれの改善にも効果が期待できます。これにより神経からくる痛みや不快感の改善が可能となります
マッサージ・指圧との違い
マッサージや指圧は手技を用いて筋肉をほぐし、血行を促進する施術法です。しかし、超音波療法には以下のような優れた点があります
- 深部組織へのアプローチ:マッサージや指圧は手技による物理的な圧力を用いるため深部の組織にアプローチするのが難しいことがあります。一方、超音波療法は振動を利用するため、深部の組織にも効果的にアプローチすることができます
- 施術者の技術に依存しない:マッサージや指圧は施術者の技術と経験に大きく依存します。そのため効果のばらつきが大きくなることがあります。超音波療法は機器を用いるため施術者の技術に依存せず、安定した効果を得ることができます
- 持続的な効果:マッサージや指圧は一時的な効果が得られることが多いですが超音波療法は組織の治癒を促進するため、持続的な効果が期待できます。施術後も長く効果が続くため、定期的な通院が減少します
超音波療法の技術と経験の重要性
超音波療法は機器を使用するため施術者の経験と技術が効果に大きく関係します。正確なプローブの設定や適切な施術手法を習得するためには専門的なトレーニングと経験が必要です。また、利用者の状態に応じた最適な施術計画を立てるためには解剖学や生理学の知識が求められます
超音波療法の利点
超音波療法は特性と高い効果により、頚性神経筋症候群の施術法として非常に優れています
- 即効性:短時間で効果を発揮しやすく痛みの軽減や筋肉の緊張緩和が迅速に得られます
- 安全性:非侵襲的な施術法であるため痛みや感染のリスクが少なく、安心して受けることができます
- 深部組織へのアプローチ:超音波の振動エネルギーにより深部の組織にも効果的にアプローチできます
- 持続的な効果:組織の治癒を促進するため持続的な効果が期待でき、再発のリスクを減らすことができます
- 末梢神経の修復:超音波療法は末梢神経の修復能力が証明されており神経痛やしびれの改善にも効果が期待できます
まとめ
超音波療法は頚性神経筋症候群の施術法として非常に優れた選択肢です。鍼灸やマッサージ、指圧とは異なり非侵襲的で安全な特性、即効性、深部組織への効果的なアプローチ、持続的な効果など、多くの点で優れたメリットを持っています。特に深部組織や末梢神経の修復においてもその効果が証明されており鍼灸やマッサージでは得られない根本的な施術が可能です
施術を受ける際は経験豊富な技術者による適切な施術が求められます。船橋市ぬくもり鍼灸院・整体院では、専門的な知識と技術を持ったスタッフが最適な施術を行います。単なる気持ちよさを求める慰安的な施術ではなく根本的な施術を希望する方には超音波療法が最適です
頭痛整体でご来院の多い地域
市川市・船橋市・鎌ヶ谷市・幕張・習志野市・浦安市・東京:江戸川区・江東区・葛飾区・墨田区
片頭痛の特徴
- 痛みの位置片頭痛の痛みは頭の片側に集中することが多いですが両側に広がることもあります。痛みは通常、脈打つようなズキズキする感じで動くことで痛みが悪化することがあります
- 持続時間発作は数時間から数日間続くことがあります。通常24時間以内に治まることが多いですが長引く場合もあります
- 頻度個人差がありますが週に1回から月に数回の頻度で発作が起こる人もいます
片頭痛の前兆
一部の人は片頭痛の発作の前に「前兆」と呼ばれる症状があります
- 視覚障害: 光がちらついたり、ジグザグの線が見えたり視野の一部が欠けることがあります
- 感覚異常: 手や顔の一部にしびれやピリピリする感覚が現れることもあります
片頭痛の原因と要因
片頭痛の正確な原因は完全には解明されていませんが遺伝的要因や環境要因が関与していると考えられています
- 遺伝的要因家族に片頭痛の人がいる場合、発症リスクが高まります
- 脳の神経伝達物質の異常セロトニンなどの神経伝達物質のバランスが崩れることが関与しています
- ホルモンの変動特に女性の場合、生理周期や妊娠、更年期などホルモンの変動が片頭痛を引き起こすことがあります
- 環境要因強い光、騒音、気圧の変化などが引き金になることがあります
片頭痛の種類
片頭痛にはいくつかの種類があります
- 単純片頭痛(単発片頭痛)前兆がないタイプの片頭痛で痛みが片側に集中します
- 複合片頭痛(複合片頭痛):前兆が伴う片頭痛で視覚障害や感覚異常が現れます
- 慢性片頭痛 1か月に15日以上発作が起こる状態で生活に大きな影響を与えます
- 発作前頭痛(緊張型頭痛)との違い緊張型頭痛は頭全体が締め付けられるような痛みが特徴で片頭痛とは異なります
片頭痛の誘因(トリガー)
片頭痛は特定の誘因によって引き起こされることがあります
- 食事チーズ、赤ワイン、加工肉など特定の食品が誘因となることがあります
- 飲酒特にアルコールの摂取が片頭痛を誘発することがあります
- ストレス精神的なストレスや緊張が片頭痛の発作を引き起こす要因となります
- 睡眠の乱れ過度な睡眠不足や逆に過眠が発作の原因となることがあります
- 気候の変化天候の急激な変化や気圧の変動が影響することがあります
- ホルモンの変動特に女性は月経周期に関連して片頭痛が起こりやすくなります
片頭痛の予防
片頭痛の発作を予防するためにはトリガーとなる要因を避けることが重要です
- 規則正しい生活一定の睡眠時間を確保しバランスの取れた食事を心がけます
- ストレス管理リラクゼーション法や適度な運動を取り入れてストレスを軽減します
- トリガーの特定と回避自分にとっての片頭痛の誘因を見つけ、それを避ける工夫をします
- 環境の整備強い光や騒音を避ける快適な気候環境を整えるなどの工夫が有効です
神経系
三叉神経
片頭痛の病態生理において最も重要とされるの、三叉神経系の活性化です。三叉神経は顔面および頭部の感覚情報を伝達する主要な神経であり特に第一脳神経として知られています。三叉神経は脳幹の橋側角に起始し眼神経(V1)、上顎神経(V2)、下顎神経(V3)の三枝に分岐します
三叉神経の活性化と血管拡張
片頭痛発作中、三叉神経の末梢終末が脳血管に近接して存在し、これらの終末から放出される神経ペプチド(例:カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP))が血管平滑筋を拡張させ、血管の炎症反応を引き起こします。このプロセスが頭痛の主要な原因とされています
筋肉系の関与
片頭痛は主に神経系の疾患とされていますが筋肉系もその発症や持続に影響を及ぼすことが報告されています
頸部筋群の緊張
片頭痛患者においては頸部筋群(特に上部僧帽筋や肩甲挙筋)の緊張が増加していることが観察されています。筋肉の緊張は神経系に影響を与え三叉神経系の活性化を促進する可能性があります。また頸部筋群の緊張は血管への圧迫や神経の刺激を引き起こし片頭痛の痛みを増強する要因となります
筋膜の役割
筋膜は筋肉を包む結合組織であり筋膜の緊張や癒着が神経の圧迫や炎症を引き起こすことがあります。特に頭部や頸部の筋膜の異常は痛覚信号の増強や神経系の過敏性を促進し片頭痛の発症に寄与する可能性があります
迷走神経と片頭痛(偏頭痛)
迷走神経は主に副交感神経系の一部として機能し心拍数の調節、消化管の運動促進、気道の拡張などを制御します。また脳内では免疫調節や炎症反応の抑制にも関与しています
迷走神経は脳内の痛覚処理に関与する領域(例:扁桃体、視床、前頭前野)と連携しており痛覚の調節に関係しています。迷走神経の活動が増加することで脳内の鎮痛経路が活性化され、痛みの感受性が低下する可能性があります
免疫調節と炎症反応
片頭痛は神経血管性疾患として炎症反応が関係しています。迷走神経は「神経炎症反射」を通じて炎症性サイトカイン(例:TNF-α、IL-6)の産生を抑制することが知られており、これが片頭痛の発症メカニズムに影響を与える可能性があります
片頭痛患者では自律神経系の機能異常が報告されており交感神経と副交感神経のバランスが崩れています。迷走神経の活性化は副交感神経系を強化し交感神経の過活動を抑制することで、自律神経系のバランスを整える効果が期待されます
片頭痛と自律神経
片頭痛(偏頭痛)は脳血管の機能異常および神経伝達の乱れに起因する慢性的な頭痛疾患であり世界中で広く報告されています。片頭痛の症状は単なる頭痛に留まらず、吐き気、嘔吐、光過敏、音過敏などの自律神経症状を伴うことが多く自律神経系(自律神経系)は片頭痛の発症および進行に重要な役割を果たしていると考えられています。
自律神経系は、身体の無意識的な機能を調節する神経系であり主に交感神経系と副交感神経系に分けられます。交感神経系は「闘争・逃走反応」を司り、心拍数の増加、血管の収縮、瞳孔の拡大などを引き起こします。一方、副交感神経系は「休息・消化反応」を司り、心拍数の減少、血管の拡張、消化活動の促進などを行います。自律神経系は脳幹の特定の核を起点として、全身の臓器や血管に信号を伝達し身体の恒常性(ホメオスタシス)を維持します