コルチゾールとは?ストレスと男性不妊
まず、コルチゾールという言葉を聞いたことはありますか?コルチゾールは私たちの体内でストレスを感じた時に副腎から分泌されるホルモンで「ストレスホルモン」と呼ばれます。このホルモンはストレスに対処するために体を準備する役割を果たしエネルギーを供給したり免疫を調整したりと健康維持にも欠かせない存在です。しかしコルチゾールが過剰に分泌されると体には様々な悪影響が及びます。その一つが精子に対する影響です
コルチゾールとストレスの関係が精子に与える影響
ストレスを感じると私たちの体はコルチゾールの分泌を増やします。このホルモンが一時的に高くなるのは問題ありませんが慢性的にストレスにさらされ続けるとコルチゾールのレベルが長期間高いままになってしまいます。この状態が続くと男性の精子にも悪影響を及ぼし精子のDNAが断片化する可能性があります
精子のDNA断片化とは?
精子のDNA断片化とは精子の中にある遺伝情報が破壊される状態を指します。精子のDNAは次の世代へと正確に情報を伝える重要な役割を持っていますが損傷すると正常な受精や発育に影響が出ることがあります。受精自体がうまくいかなかったり胚の発育に異常が生じやすくなったり場合によっては流産のリスクを高めることもあります
コルチゾールがどのようにDNAを断片化するのか?
ではどうしてコルチゾールが精子のDNAを断片化させるのでしょうか?
酸化ストレスの増加
コルチゾールが増えると体内で酸化ストレスが高まります。この酸化ストレスは体内で活性酸素種(ROS)という物質を増やし、これがDNAを攻撃することによって損傷を与えます。精子は特に酸化ストレスに弱く、その結果、DNAが断片化されやすくなります
ホルモンバランスの乱れ
さらにコルチゾールの過剰分泌は男性ホルモンであるテストステロンの分泌を抑えてしまいます。テストステロンは精子の生成や質の向上に必要不可欠なホルモンですのでバランスが崩れると精子の健康状態にも悪影響を及ぼします
運動率・奇形率・濃度では判断できないDNAの質
精液検査では精子の運動率や奇形率、濃度が評価されますがDNAの断片化が判断できないことがよくあります。一見、精子が正常に見えても、実際にはDNAが損傷していることがあるため、より専門的な検査が必要になります
DNA断片化を調べるための検査方法
精子のDNA断片化を確認するためには、以下のような特別な検査が必要です
- TUNELアッセイ: DNAがどの程度切断されているかを調べる方法です
- COMETアッセイ: 電気を使ってDNAの損傷を評価します
- SCSA: DNAの質を評価するもう一つの方法です
これらの検査を行うことで運動率や形態だけでは見えない精子の内部状態を知ることができます
コルチゾールの影響を軽減するための方法
コルチゾールによる精子への悪影響を避けるためには日々のストレスをうまく管理することが大切です。いくつかの方法をご紹介します
ストレス管理
コルチゾールのレベルを下げるためにはリラックスした時間を作ることが重要です。深呼吸や趣味に没頭する時間を持つことでストレスを軽減できます
健康的な生活習慣
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠は、ホルモンバランスを整えるのに大きく寄与します。特に夜はできるだけ早めに就寝し体のリズムを整えることが大切です
抗酸化サプリメントの活用
ビタミンCやビタミンE、コエンザイムQ10などの抗酸化サプリメントは、体内の酸化ストレスを軽減しDNAの損傷を防ぐ効果が期待されます
ストレスをコントロールして健康な精子を守る
コルチゾールは私たちの体にとって必要なホルモンですが過剰に分泌されると精子の健康に大きな影響を与えます。特にDNAの断片化は運動率や形態では判断できないため注意が必要です。ストレス管理や健康的な生活習慣、必要に応じて医療機関での検査を受けることで精子のDNAを守り将来の健康な受精と発育に繋げることができるでしょう
男性不妊の場合の施術内容は頚部・腰部の超音波・腰・臀部の整体もしくは電療法・ストレスが強い場合はマイクロエレカント・アルファビーム(近赤外線)など様々な機器を症状に合わせ使用しますが、追加料金は一切ありません
- 自律神経系の乱れが気になる
- 鬱(双極性障害)がある(薬を服用中)
- 不眠症・睡眠障害がある
- 腰痛がある
当院はエビデンス重視で男性不妊に関する精子の改善に取り組んでおります
精子形成障害
無精子症(精子が全くない)
乏精子症(精子の数が少ない)
精子無力症(精子の運動能力が低い)
精子奇形症(異常な形状の精子が多い)
性機能障害
勃起不全(ED)
射精障害(逆行性射精、早漏など)
ホルモン異常
低テストステロン血症(男性ホルモンの不足)
下垂体や視床下部の機能異常