コロナ後遺症で続く「めまい・咳・倦怠感・微熱」は自律神経の問題かも?
コロナ後遺症で続く倦怠感、めまい、咳が止まらない、微熱、耳鳴り、味覚障害、嗅覚障害、息切れ、頭痛、筋肉痛・関節痛、睡眠障害、集中力の低下(ブレインフォグ)、胸痛・胸の圧迫感、動悸、消化器系の不調(機能性ディスペプシア)、皮膚のトラブル、脱毛、味覚・嗅覚の異常回復、不安感や抑うつ状態、冷えやのぼせ、体温調節異常などは自律神経・迷走神経の乱れが原因かも?という当院の仮説です。
コロナ後遺症は自律神経や迷走神経を整えることで改善する?
「コロナ後遺症」の施術メニューは設けていません当院では「コロナ後遺症」に特化した施術メニューは設けておらず、「自律神経失調症」やそれぞれの症状に合わせた個別の施術メニューを用意しています。施術内容は自律神経整体や迷走神経の調整を中心に一人ひとりの状態に合わせて自律神経のバランスを整えることを目指しています。そんな中、コロナ感染後の体調不良を抱えた方が来院されるケースが増えていったのです。
検査では異常が見つからない症状に悩む方々のご来院が増加
2024年頃から「咳が止まらない」「体のだるさが抜けない」「めまいが頻繁に起こる」「味覚や嗅覚に異常を感じる」「微熱が続いている」といった症状で来院される方が増え原因不明の体調不良に対して「どこに相談すればいいのか分からない」と困っている様子でした
その後当院では自律神経や迷走神経のバランスを整える施術を通じて、こうした症状が改善されるケースを数多く経験しました。交感神経と副交感神経のバランスを整えることで体のだるさやめまい、微熱、耳鳴りといった症状が軽減し、体調が安定していくことが分かりました。さらに迷走神経の調整を行った際には、咳や味覚・嗅覚の異常、消化器系の不調にも改善が見られることから、「コロナ後遺症の改善には自律神経や迷走神経の調整が重要かもしれない」という結論に至りました
コロナ後遺症に対する特定の施術メニューは設けていませんが…
現在でも当院には「コロナ後遺症」に特化した施術メニューは設けておりません。しかし、これまでの施術経験を通じて、自律神経や迷走神経を整えることが、コロナ後遺症によるさまざまな症状の改善につながっていることを実感しています。
もしコロナ感染後の体調不良に悩んでいらっしゃる方や原因不明の不調にお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
コロナ後遺症と自律神経の関係
自律神経は、心拍数、血圧、呼吸、消化、体温調節など、私たちの体の基本的な機能を無意識のうちにコントロールする重要な神経系です。自律神経は交感神経と副交感神経の2つの神経系に分かれており、これらがバランスよく機能することで体は正常な状態を維持しています
コロナウイルスに感染すると体内では強い炎症反応が引き起こされ、これが自律神経系に影響を与えることがあります。特にウイルス感染によって体内のホルモンバランスや神経伝達物質の働きが乱れることで交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすくなります。その結果、体の機能をうまく調整できなくなり「めまい」「咳」「倦怠感」「微熱」といったさまざまな症状が現れることがあるのです
コロナウイルス後遺症として見られる主な症状
コロナウイルス感染症は感染自体が治まっても、その後にさまざまな後遺症が続くことがあります。日常生活に大きな支障をきたすことも少なくありません
倦怠感(だるさ)
最も多く報告される後遺症のひとつでコロナ感染後、体が常にだるく感じる状態が続くことがあります。日常的な動作が億劫になり十分に休息を取っても疲労感が抜けないという特徴があります
めまい
頭がふわふわしたり、周囲が回転するように感じることがあります。特に起立時や移動時に強く現れ、転倒のリスクが高まることも。めまいは自律神経の乱れによる血流の不安定さが原因と考えられています
咳が止まらない
乾いた咳が数週間から数か月にわたって続くことがあります。特に夜間やリラックス時に出やすく、睡眠の妨げとなることも多いです。呼吸器系の炎症が治まりきらず咳反射が過敏になっていることが原因とされています
微熱
コロナ感染後に37度前後の微熱が長期間続くことがあります。感染自体は治まっているものの体内の炎症反応が持続していることが原因のひとつとされています
耳鳴り
耳鳴りは耳周りの血流や神経伝達の異常によって生じることがあります。「キーン」「ジー」といった音が常に耳の中で鳴り続けることで、集中力が低下したりストレスが増すこともあります
味覚障害
食事をしても味が分からない、あるいは食べ物の味が異常に感じられることがあります。味覚障害は、味を感じる神経の伝達や、舌に至る血流の異常によって引き起こされることがあります
嗅覚障害
食べ物や日常生活の中での香りを感じられない、あるいは異常な臭いを感じるといった症状です。特に香りの強いものを感じられなくなることが多く嗅覚を司る神経や鼻腔の血流に問題が生じている可能性があります
息切れ
呼吸をするたびに息が苦しく感じたり少し動いただけで息切れを起こすことがあります。肺や呼吸器系の機能が回復しきっていない場合や迷走神経が影響していることがあります
頭痛
強い頭痛や偏頭痛が感染後に続くことがあります。頭痛はストレスや自律神経の乱れによるものが多く緊張型頭痛や片頭痛として現れることが一般的です
睡眠障害
夜なかなか眠れない眠りが浅い、何度も目が覚めてしまうなどの睡眠障害が続くことがあります。睡眠リズムの乱れや体内のホルモンバランスが崩れていることが影響している可能性があります
集中力の低下
「頭がぼんやりして集中できない」「記憶力が低下した」といった状態が続くことがあります。これは「ブレインフォグ」と呼ばれ脳への血流が低下していることや、神経伝達物質の異常が原因と考えられます
胸痛・胸の圧迫感
胸が締め付けられるような痛みや圧迫感を感じることがあります。心臓や肺の機能低下が原因となる場合やストレスや不安感が胸部に緊張をもたらしていることが考えられます
動悸
心臓がドキドキする、心拍数が急激に上がるといった症状が続くことがあります。自律神経の乱れにより心拍の調整がうまくいかないことが原因です
消化器系の不調(機能性ディスペプシア)
胃もたれ、腹部膨満感、胃痛、下痢、便秘など、消化器系の不調が続くことがあります。特に、コロナ後遺症では「機能性ディスペプシア」として、消化器に器質的な異常が見られない場合でも症状が長引くことがあります
脱毛
感染後、髪の毛が抜けるといった脱毛の症状が見られることがあります。これは「休止期脱毛症」と呼ばれ体が大きなストレスを受けたことによる一時的な脱毛と考えられています
味覚・嗅覚の異常回復
味覚や嗅覚が回復する過程で異常な味や臭いを感じることがあります。甘いものが異常に苦く感じたり、香りが焦げ臭く感じることがあり回復期に見られる一時的な症状とされています
不安感や抑うつ状態
コロナ後遺症として精神的な不調が続くことがあります。気持ちが沈む、やる気が出ない、不安感に襲われるといった症状が見られ、これは神経伝達物質の異常やホルモンバランスの乱れが関係している可能性があります
冷えやのぼせ、体温調節異常
体が冷えやすくなったり逆にのぼせるような感覚が続くことがあります。これは体温調節を司る自律神経の乱れによって引き起こされることが多く、冷えやすさ、熱っぽさが交互に出ることもあります
症例・改善例(コロナ後遺症ではなく個別メニューで来院された方の症例・改善例)
40代女性(市川市在住)体が重く、寝ても疲れが取れない倦怠感と微熱が続いていた
コロナ感染後3か月以上にわたって体のだるさと微熱に悩まされていました。日中は常に体が重く感じ、ちょっとした家事をこなすのも精一杯。夜はしっかり寝ているはずなのに翌朝起きても疲労感が取れず再びベッドに戻ってしまうこともあったそうです。また微熱がずっと続いているため、他の病気ではないかと心配し複数の病院を受診しましたが、特に異常が見られず、どうしていいか分からない状態でした
施術を重ねるうちに体の重さが徐々に軽減し、8回目の施術後には微熱がほとんどなくなりました。眠りの質も改善し、朝の疲れも取れるようになったとおっしゃっていただきました。3か月後には、元のように家事をこなせるようになり日常生活を取り戻すことができました
30代女性(市川市在住)長引く咳と耳鳴り、強いだるさの改善
30代の女性でコロナに感染してから6か月以上が経過しても、乾いた咳と耳鳴り、体全体のだるさが続いていたケースです。特に咳がひどく仕事中や外出時にも頻繁に咳き込んでしまい、周囲の目が気になってストレスを感じることが多かったとのこと。耳鳴りもずっと「キーン」という音が鳴り続け夜も眠れない日々が続いていたそうです
施術では呼吸を深くできるように胸郭と横隔膜の緊張を緩め喉周りの筋肉を緩和させることで咳を軽減させることを目指しました。耳鳴りに対しては耳周辺の筋肉と神経伝達を改善するため、頸部と側頭部へのアプローチを行いました。だるさの原因として全身の血流を促進し自律神経の調整を行うことで体全体のバランスを整えることを意識しました
施術12回目には咳の頻度が減少し夜間も咳き込むことなく眠れるように。耳鳴りも5回目の施術時にはほとんど気にならない程度にまで軽減され、だるさも解消されました。現在では咳も耳鳴りも気にならず以前と同じようにお仕事を続けられています
50代男性(船橋市在住)コロナ感染後、微熱と味覚障害が治らなかった
コロナ罹患後、微熱が続き体が火照るような感覚が常にあり、何をしても体がスッキリしないと感じていた50代男性のケースです。さらに味覚障害も併発し食事の味が全く分からなくなってしまい、食事をしても楽しめず食欲も減少してしまっていたとのこと。病院での検査では特に異常が見つからず、コロナ後遺症として自律神経の乱れが原因ではないかと考え来院されました
施術を続けていくうちに体の火照り感が軽減され、8回目の施術時には微熱がほとんど感じられなくなったと報告されました。味覚も少しずつ回復し始め、7回目には「食事の味が分かるようになってきた」とのことでした
40代女性(習志野市・津田沼在住)強い倦怠感と嗅覚障害、めまいに悩まされていた
コロナに罹患してから強い倦怠感と嗅覚障害、さらに不定期に起こるめまいに悩まされていました。倦怠感は朝起きたときから始まり1日中体が重く感じられ、動くのが億劫になってしまうほど。嗅覚も完全に失われ食事の香りが分からず食欲も減退してしまっていたそうです。めまいは日によって強弱があり不安を感じていたとのことでした
施術開始から6回目には倦怠感が軽減され、少しずつ体を動かすことが楽になったと報告されました。嗅覚も13回目の施術時にはほぼ正常に戻り、めまいもほとんど気にならなくなったとのことです
60代女性(鎌ヶ谷在住)耳鳴り、倦怠感、微熱
耳鳴りと体のだるさ、さらに微熱が続いていた60代女性のケースです。耳鳴りは昼夜問わず鳴り続け特に夜間は音が強くなり、なかなか寝付けない状態でした。体のだるさも強く普段の家事をこなすのも辛いと感じており、外出することも減ってしまっていたとのこと。また微熱が続いているため、体が火照りやすく夜間も汗をかいてしまうことがあり睡眠の質も低下していました
施術では耳鳴りの改善を目的に、首や側頭部、耳周辺の筋肉の緊張を解放し、耳の神経伝達を調整する施術を行い自律神経のバランスを整えました。特に体温調節を司る迷走神経への施術を重点的に行い全身のバランスを取り戻すことを目指しました
施術を重ねるごとに耳鳴りが軽減し12回目の施術時には夜間の耳鳴りがほとんど気にならない程度にまで改善されました。微熱も消失し体のだるさも4か月後には解消され、今では元の生活を取り戻されています
30代女性(市川市行徳在住)倦怠感と強い咳が続いていた
コロナに感染した後、長期間にわたって倦怠感と特に咳がひどく夜間に何度も目が覚めてしまい、慢性的な睡眠不足に悩まされていました。仕事中も咳が頻繁に出るため周囲の視線が気になり、業務に集中できない状態が続いていたとのことです
特に首や肩、胸部の緊張を緩めることで呼吸を楽にすることを目指しました。次に咳の原因となる可能性のある迷走神経へのアプローチを行い横隔膜の緊張を緩和させました。
施術を重ねるごとに咳の頻度が減少し10回目の施術後には夜間の咳がほとんど気にならなくなりました。現在は夜もしっかり眠れるようになり仕事にも集中できるようになったと喜びの声をいただいております
60代女性(船橋市)耳鳴りと倦怠感、微熱が続いた
60代の女性でコロナ感染後から耳鳴りと全身のだるさ微熱が続いていた患者さんです。耳鳴りは昼夜問わず高い音が鳴り続け、特に夜間は耳鳴りが強くなり、眠れない日々が続いていました。体のだるさも強くベッドから起き上がるのがやっとの状態で普段の生活を取り戻せないことに大きな不安を抱えていらっしゃいました
施術では耳鳴りに対して耳周辺と首の深層筋を中心にアプローチし、血流と神経伝達を改善させることを目的としました。さらに迷走神経の調整を行い、全身の自律神経のバランスを整える施術を行いました。。
施術を重ねるにつれて耳鳴りの頻度が減少し、12回目の施術時点で「昼間の耳鳴りがほとんどなくなった」との報告がありました。微熱も4か月後には解消され体のだるさも改善。今では以前と変わらず日常生活を楽しんでいらっしゃいます
40代男性(幕張在住)強い倦怠感と立ちくらみ
コロナ感染後、全身のだるさと立ちくらみが続いていた男性です。特に立ちくらみは朝起きたときや座っている状態から立ち上がったときに強く感じられ外出するのも怖くなっていたとのこと。日常生活に支障が出ていた状態でした。食事も味気なく感じ食欲が減退してしまったと話されていました。
施術では、首や肩、頭部への施術を行い自律神経のバランスを整えました。特に立ちくらみには、脳への血流を改善することを目的とし頸部の深層筋と頭部の神経伝達を調整しました
施術を始めてから3か月(15回)が経過したころ「立ちくらみがほとんど起こらなくなった」とのことでした。
30代女性(船橋市在住)倦怠感、耳鳴り
30代の女性で、コロナ罹患後に倦怠感と耳鳴りが続いていた患者さんです。耳鳴りは「ジー」という音が鳴り続け、特に夜に強く感じるため眠れないことが多かったそうです。体全体のだるさも続いており朝起きると体が重く感じてベッドから起き上がるのが苦痛だったとのこと
施術では、まず耳鳴りに対して耳周りの神経伝達を改善するため、首から側頭部へのアプローチを行い血流を促進する施術を行いました。倦怠感については全身の血流を改善し、自律神経のバランスを調整するため横隔膜や腹部への施術も加えました
施術を始めて5回目の時点で耳鳴りの音が軽くなり、11回目には耳鳴りが気にならない程度にまで軽減。倦怠感も施術開始から4か月後にはほとんど感じなくなりました。現在は耳鳴りもほぼ治まり、嗅覚も正常に戻り日常生活を快適に過ごしていらっしゃいます
50代女性(千葉市在住)倦怠感、微熱
この患者さんは、コロナ感染後に微熱と強い倦怠感が続いていました。日中は常に体が重く朝起きても疲労感が残っているため家事をこなすのも困難な状態でした。
施術ではまず首から背中、肩にかけての筋肉の緊張を解放し、血流を改善させることを目的としました。次に横隔膜や腹部の施術を行い自律神経のバランスを整えました
施術を開始してから7回目には微熱が軽減し、体のだるさも徐々に改善し現在では、以前と変わらず日常生活を過ごされています
30代男性(船橋市在住)長引く咳と耳鳴り、機能性ディスペプシア
コロナ罹患後、1か月以上続く咳と耳鳴りに加え食事をするとすぐに胃が重く感じ、腹部の張りや不快感が続くという機能性ディスペプシアの症状に悩まされていました。特に咳は仕事中や外出時にも頻繁に出るため周囲の目が気になりストレスを感じることが多かったとのこと
施術では、まず咳の原因と考えられる迷走神経の調整を目的に頸部と胸郭、横隔膜周辺の緊張を緩め呼吸を深める施術を行いました。また耳鳴りに対しては耳周辺の筋肉と神経伝達を改善するため、側頭部や耳周りへのアプローチを行いました。さらに機能性ディスペプシアに対しては胃の動きを改善するため背中への施術を行い胃腸の神経伝達を整えました
施術を重ねるごとに咳の頻度が減少し耳鳴りも12回目の施術時点でほとんど気にならない程度に軽減されました。また機能性ディスペプシアの症状も施術開始から5か月後には改善し食後の胃の重さや不快感が和らぎました
40代女性(船橋市在住)微熱と倦怠感、胃痛を伴う機能性ディスペプシア
コロナ感染後に微熱と倦怠感が続き、さらに食事をすると胃痛や胃もたれを感じることが多くなったと訴えて来院されました。体のだるさが常にあり寝ても疲れが取れず家事をこなすのも億劫な状態でした。また食後の胃痛が強く食事の量を減らしても症状が改善されず、体重が減少してしまったとのこと
施術では、まず微熱と倦怠感を改善するため全身の自律神経を整える施術を行いました。特に横隔膜や腹部、背中へのアプローチを行い体温調節と消化機能の調整を行いました。胃痛に対しては、胃の神経伝達を改善するため顔面と頸部、腹部の施術を行いました
施術開始から1か月が経過したころ微熱が消失し、倦怠感も軽減。4か月後には胃痛もほとんど感じられなくなり体重も徐々に戻り始めました。15回の施術後(5カ月)には元の生活を取り戻し以前と変わらず健康的に過ごされています
この方は2024年9月に卒業されたのですが、この方をきっかけにコロナ後遺症で機能性ディスペプシア(原因不明の胃腸障害)もあるのではないかと考えるようになりました。
自律神経整体でご来院の多い地域
市川市・船橋市・鎌ヶ谷市・幕張・習志野市・浦安市・東京:江戸川区・江東区・葛飾区・墨田区